_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/週刊メールジャーナル 9月1日号 創刊号_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★日債銀系列ノンバンクの、巧妙な不良債権飛ばしの手口★ ★二部上場「中外鉱業」の債務200億円をペーパーカンパニーへ★ 日本債券信用銀行系列のノンバンクが平成六年、「債務者変更」という巧妙 なカラクリを用いて、二百五十一億円もの「不良債権飛ばし」を行っていたこ とが本誌のが入手した資料で明らかになった。粉飾決算の手口の一端として注 目される。 ●2部上場・中外鉱業のズサン事業 問題のノンバンクは「シー・エル・シー・エンタープライズ」(本社・東京 千代田区九段北)。親会社の「クラウン・リーシング」(本社・同)が平成九 年四月に破産宣告を受け、一〇〇%子会社の同社も七月三十一日に会社解散と なっている。 シー・エル・シー・エンタープライズ(以下「CLCE」)は、東証二部上 場の中外鉱業、中外鉱業グループの「東伸」、同「インテックス」三社と、平 成元年十二月二十七日業務提携を結び、CLCEの融資により東京・西麻布一 丁目約三千二百平方メートルを買収して大規模ビルを建設し、土地建物を一括 売却する事業計画を開始した。 しかしながら、ズサンな事業計画とバブルの崩壊により計画は頓挫し、CL CEは融資をストップしたが、それまでに融資された金額は二百五十一億円に のぼった。なおその内、中外鉱業本体への融資が百六十億円、残りがグループ 二社への融資であり、中外鉱業が債務保証していた。担保に取っていた不動産 は虫喰い状態で、担保価値はほとんど見込まれなかった。 ●不可解な和解内容 そこで中外鉱業とCLCEは協議のうえ、まず平成六年三月三十日、中外鉱 業はグループ会社二社とともにCLCEに対し「金銭消費貸借の予約に基づく 請求権存在確認請求」訴訟を提起した。この訴訟では、中外鉱業側は「CLC Eは本件業務協定に基づき土地買収資金を全額融資すべき金銭消費貸借の予約 上の義務がある」と主張した。CLCE側は「この業務協定はCLCEに融資 義務を生じさせる合意ではないし、仮に融資義務が発生するとしても、本件業 務協定は中外鉱業の申し入れによって解約されたから融資義務も消滅した」と 主張した。八カ月半後の同年十二月十四日、中外鉱業とグループ二社、そして CLCE両者は、示し合わせた上で和解する。その和解の内容がまさに不可解 そのものである。 まず、この和解の直前の十二月六日、と中外鉱業は潟tェアトラウエンとい うペーパーカンパニーを中外鉱業グループ中核企業の東洋機工(登記・東京大 田区大森東、本社・東京品川区西五反田、三上進也社長)の所在地に設立し係 争の利害関係人とする。出資は全額東洋機工だが、株式・株主総会議決権・実 印はCLCEが握り、まさにCLCEが全ての法的権限を握るダミー会社であ る。 そして、中外鉱業とグループ二社の債務二百五十一億円のうち、二百三十一億 円を、このペーパー会社のフェアトラウエンが免責的に引き受ける。残りの二 十億円を中外鉱業の残債務とする。また、西麻布の担保物件は全て債務引き受 け額を対価としてフェアトラウエンに譲渡し、物件の根抵当権の債務者をフェ アトラウエンに変更する。 ●1000万円程度の賃貸収入 これにより、CLCEに対する中外鉱業の債務(債務保証も含めた)二百五 十一億円のうち、二十億円を残して全て飛ばされたことになる。ちなみに、残 債務二十億円は無担保であり、中外鉱業は短期プライムレートにより安い金利 を支払っている。 なお、CLCEは当初、東洋機工に債務者変更する予定だったが、CLCE の意向でフェアトラウエンなるペーパー会社をわざわざ設立して債務者変更し た。その理由は、CLCEがこの債権と担保物件を、共同債権買取機構に譲渡 するにしても破産手続きするにしても、フリーハンドを持っていたいとの考え だった。現在これらの債権二百三十一億円と担保はそのままになっていると見 られ、破産管財人により清算中の親会社「クラウン・リーシング」に年間一千 万円程度の賃貸収入をもたらしていると見られる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 経済ジャーナリスト 中野忠良のショートレポート ___________________________ たった一人「退職金返還」を拒否している長銀元常務の正体 粉飾決算事件で元頭取ら3人が逮捕された日本長期信用銀行で、退職金返還 の対象となった23人のうち、たった一人だけ返還に応じない役員がいる。 この役員は、東大法学部を卒業して、長銀に入行し、営業畑を歩き、バブル 期に営業の第一線にいて常務に昇格した須藤悠自元常務である。 須藤元常務は、長銀崩壊後、長銀インターナショナル社長に転出、現在は東 証一部上場の製薬会社で副社長をつとめている。 退職金返還に応じない理由は「返還を決めるまでの議論が情緒的で、納得が いかない」と語っている。 _______________ 日商岩井とニチメンの合併話浮上 20年前にも合併話があった 日商岩井とニチメンの“合併話”が急浮上してきた。両社の合併話は、グラ マン・ロッキード事件が起きた1929年、当時の海部八郎副社長が提唱して いたもので、第一勧銀をバックにした日商岩井が三和銀行系のニチメンを吸収 合併し、三菱商事、三井物産に次ぐ第三位の総合商社を実現しようと構想した ものだ。 現在の日商岩井は、三月期決算で1610億円の特別損失を計上、草道昌武 社長が引責辞任、一方のニチメンは“経営不安説”が流れ、大阪本社の幹部が 100億円の手形を乱発するスキャンダルが追い打ちをかけた。両社ともこの ままでは総合商社の看板を降ろして「専門商社」として生き残る道しか残され ていない。そこで浮上した総合6位と7位の商社の合併話である。 _________________________ 大型新薬の開発で武田薬品の株価が6000円をつける 高脂血症治療薬「セリバスタチン」(商品名「セルタ」)を発売した武田薬 品の株価が8月の初旬には6300円台の高値をつけた。武田は注目の糖尿病 治療薬「アクトス」を8月に発売したが、高齢化社会の到来で“生活習慣病” (糖尿病、高血圧、高脂血症)と呼ばれる治療薬の開発は、今後ますます市場 が拡大する予想で、三共の「メバロチン」に真っ向から勝負を挑む「東西の横 綱」が激突する。 武田薬品は「骨を作る」新薬「TAK−778」も開発しており、大型新薬 が目白押しである。株価では、三共の3100円台(9月1日)の約2倍だ が、兜町の予想では、8000円の超高値もあるという。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _________________________________ ◆トヨタ大量欠陥車発覚と広報部の弁明「販売台数が多かったため、残念」 トヨタ自動車(奥田碩社長)が平成7年7月から平成10年8月にかけて、 大量の欠陥車を生産・販売していたことが発覚した。 同社は5月18日、運輸省に79万7707台を対象としたリコールを届け 出、使用者にダイレクトメールで通知するなどして欠陥車を回収、無料修理を 行った。 対象となる車種は、クラウン、クラウンマジェスタ、クラウンパトロールカ ー、トヨタアリスト、マークII、チェイサー、クレスタ、トヨタマークII、ト ヨタチェイサー、トヨタクレスタ等10車種。 型式は、E-JZS155,E-JZS153,E-JZS151,E-GS151H,E-GS151,KD-LS151H,K D-LS151,E-UZS157,E-UZS155,E-UZS151,E-JZS155,E-GS151Z,E-JZS155Z,E- UZS143,E-JZS147,E-JZX105,E-JZX101,E-JZX100,E-GX100,KD-LX100,E-SX1 00,E-JZX93,E-JZX91,E-JZX90,E-GX90,E-SX90,Y-LX90,KD-LX90 28型式 製作期間は平成7年7月21日から平成10年8月4日までである。 欠陥の状況は、前輪緩衝装置のロアアームとナックルアームを連結している ロアボールジョイント内部の潤滑性に一部不適切なものがあるため、このまま の状態で使用を続けると、摺動部分が異常に摩耗して損傷し、最悪の場合、ロ アボールジョイントがナックルアームから外れ、走行不能に至るおそれがある というもの。 同社では、対象となった全車両について、左右ロアボールジョイント(ナッ クルアーム付き)を対策品と交換した。 田中均 トヨタ自動車広報部企業広報室課長の話 ――会社としてのコメントをどうぞ 「お客様に大変ご迷惑をおかけして申し訳ないと思います。今後二度とこのよ うなことが起きないよう、製品の開発については品質第一に考え、あらゆる使 用環境を想定し厳しい品質管理の一層の強化につとめたい。」 ――なぜこれほど大量のリコール届出となったか。 「お客様に好評の車種で、車両の販売台数が多かったためで、残念です。」 ――リコール届出が遅れたのではないか 「当社としては、初めて不具合の情報を得たのが平成10年12月です。それ 以降、クレームが9件寄せられました。そこで、直ちに不具合品の調査、再現 試験などで原因究明を行い、5月の届出に至りました。当社としては、不具合 が発見されたら直ちに調査し届け出ることを旨としております。 ――平成7年7月21日から制作されているのに、平成10年12月までクレ ームがなかった理由は 「潤滑性が摩耗するという不具合のため、多少古くならないと発生しないため です。」 ――平成10年8月には、欠陥のおそれのある問題車両が製作されていないの はなぜか 「車両は常に改良しており、問題のロアボールジョイントも、改良によって平 成10年8月には別の仕様の部品に替わりましたから、それ以後は欠陥のおそ れはないということです。」 ――こういう大量リコールが発生しないように、メーカーとして何か今後の対 策はあるか。 「少なくとも、この案件だけでなく、それぞれの不具合については、社内的に きちっと展開してやっています。この案件では、こういうことが二度と起こら ないように、情報としてインプットし設計段階で気をつけていきたい。」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。( http://www.mag2.com/ ) ---------------------------------------------------------------------- _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 週刊メールジャーナル 1999年9月1日号 創刊号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 発行人:メールジャーナル社 代表 大森哲夫 東京都千代田区富士見2-10-11-3F 電話 03-3234-1191 Fax 03-3234-1193 Home:http://www.mail-journal.com/ mailto:reqest@mail-journal.com _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/