■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 1999年9月22日号 第4号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ★“背番号ビル”で有名な「森ビル」の森兄弟の血の争い ★東急日本橋店の売却値は300億円!?総帥なき東急グループはガタガタ ★こんなものが民主国家の政党代表選挙か ★「平和」副社長不倫スキャンダルの真相/業界と警察官僚のゆがんだ関係 ★薬害エイズの主役・日本臓器社長が隠し子認知請求裁判で全面敗訴 ___________________________________ “背番号ビル”で有名な「森ビル」の森兄弟の血の争い 父・泰吉郎の死後に本格化 経済ジャーナリスト 中野忠良 都心のビル開発で知られる森グループの本拠地「森ビル」(森稔社長)から 「森ビル開発」(森章社長)が九月二日分離独立、社名も森ビル開発から「森 トラスト」と社名変更し、グループで拠点の「アークヒルズ」から「虎ノ門二 丁目タワー」に移転した。 これを機会に、グループでの一括採用だった新卒採用も森ビルと森トラスト が別個に行うようになり、森グループが二つに分かれることになった。 “背番号ビル”で有名な森ビルの創業者は森泰吉郎氏で、米国の経済誌・フ ォーブスに連続して世界一の資産家として紹介されるなど、今や伝説的な人物 である。 森泰吉郎氏は横浜市立大学の商学部長までつとめた生粋の学者だったが、学 長選に立候補したゴタゴタで退職、生家の虎ノ門付近で不動産業を営んでいた 父・磯次郎の家業を継いだ。 森泰吉郎には三人の男子が居り、長兄・敬は慶大教授(故人)二男・稔が森 ビルを継ぎ三男・章は森ビル観光(のち森ビル開発)を継いだ。 森稔、森章の兄弟の“不仲説”は昔から有名だったが、平成五年一月三〇日 に森泰吉郎が亡くなってから、二人の不仲は決定的になった。 森ビルの稔社長は、臨海副都心の「パレットタウン」など息の長い開発に重 点を置いているのに対して、森トラストの章社長は日産自動車本社ビル取得な どに見られる通り、比較的短期で結果の見える事業を手がけており二人の経営 手法は対照的である。 現状では兄弟二人の経営のどちらが秀れているかの結果は出ていないのだ が、経済界の“兄弟喧嘩”は西武グループの堤清二、堤義明兄弟の確執が有名 であるが、森グループの兄弟喧嘩の決着がつくのは当分先のようである。 ___________________________________ 東急日本橋店の売却値は300億円という仰天情報 総帥なき東急グループはガタガタ “閉店セール”で話題になった「東急百貨店・日本橋店」(旧白木屋)を三 井不動産が買収することが、九月六日関係者の話で明らかになった。 ところが、肝心の売買価格で東急サイドと三井不サイドでモメにモメてい る。東急側は700億円から800億円と主張しているのに対して、三井不側 は500億円から600億円で、両者の間に相当のひらきがある。 不動産市況の低迷で、現在、日本橋界わいの土地相場は400億円前後に落 ち込んでいるという。 同跡地は数社が買収に名乗りを上げたが、三井不に最終的に落ち着いて、キ ーテナントに、米メリルリンチ証券が入居することも内定しているが、肝心の 売買価格が決まらずにいる。 そこに降って湧いたのが東急グループの経営苦境である。グループの総帥・ 五島昇氏の死後、息子の哲氏に人望がなく、東急建設社長の椅子も追われて現 在は無冠である。 東急電鉄社長の清水仁氏(68歳)と元東急百貨店社長の三浦守氏(75 歳)が、グループを率いる立場にいるが、三浦氏は既に“引退”を表明してお り、官僚OBの清水氏では先行きおぼつかない。東急日本橋店の売却値は30 0億円という情報が流れ出ているが、統率者なき東急グループはいまガタガタ である。 ___________________________________ ⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔ 【川崎明の政界ウォッチング】こんなものが民主国家の政党代表選挙か ジャーナリスト 川崎 明(元・千代田生命広報部次長) 9月21日の自民党総裁選で小渕総理が当選した。 一方の民主党は9月25日の投票で、マスコミなどの下馬評どおりなら、鳩 山幹事長代理が代表に当選することになる。 それにしても、自民党総裁選の党員、党友の投票率49%という体たらくは 何としたことか。昨年の参院選の投票率を下回る結果では、民主国家の政党代 表を決める選挙とはいえない。すでに小渕総理の圧倒的勝利が不動だから意味 などないとでも言うのだろうか。あるいは自民党の党員・党友というのは、実 体のないゆうれいが多いということなのか。 いずれにしても政権政党の代表は、この国の総理大臣になるわけだし、選挙 権を持たない一般国民の目からは、白けた党内選挙と映ってしまった。 白けた選挙の最たるものは、予定勝利者の小渕総理が最初から最後まで、国 政の根幹たる「憲法」「社会保障」「安全保障」「税制」について、政治家と しての哲学を示さなかったことだ。 その中で目立ったのが、民主党代表選の鳩山候補の会見の主張である。 マスコミとの質疑で一度は、「憲法路線で党が割れてもやむなし」と発言 し、党内に波紋を起こしたが、、その後は菅候補、横路候補とともに「党は分 裂せず」と唱和した。 それでも、白けた自民党総裁選に比べれば、3候補の主張と人柄が浮かび上 がった民主党の代表選の方に政策論争らしい展開が見られたのは救いだった。 ただ、これらには党員・シンパの投票がない。それゆえ、3日後に迫った投 票日での都道府県代表各2票の投票先をめぐって、各組織が頭を痛めている。 票は2票で候補者は3人。「1:1:0」にするのか「2:0:0」にする のか、悩ましいという。代議員一任というわけにもいくまい。 いっそのこと憲法路線で代表を決めてはどうか。 ___________________________________ ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 「平和」副社長不倫スキャンダルの真相/業界と警察官僚のゆがんだ関係 ジャーナリスト 高橋 寛 平和(本社=桐生市)と言えば、東証一部上場、最大手のパチンコメーカー で知られるが、この業界トップメーカーの副社長である渡辺秀男氏は元警察官 である。現役だったころ、将来の警察庁長官・警視総監候補として自他共に認 めた超エリート警察官僚だった。 この警察エリートがいかに業界トップとは言え、パチンコメーカーなどに中 途退職してまで天下ってきたのには、深い経緯があった。平和の関係者によれ ば、渡辺が愛知県警刑事部長だった時に起こした人妻との不倫問題がこじれた 末、警察庁に居たたまれなくなったのだという。 この女性は、突然変異のような多彩な能力を持った多重人格者で、異様な世 界観を渡辺氏に吹き込んでいたという。そして渡辺氏自身も女の言うことを信 じて財テクを行ったりしていた。 当時の新聞報道では、渡辺と不倫関係にあったこの女性は、渡辺に惚れたあ まり、警察庁に夜忍び込んで狂言自殺(自殺未遂)まで起こしたと伝えられ る。そして渡辺氏との別れ話がこじれると、今度は渡辺に強姦されたうえ、金 品まで脅し取られたという訴えを起こした。 この訴えの内容は、九四年に平和で内紛が発生した際に怪文書としてパチン コ業界関係者に流布された。発信元は上野にある右翼団体とのことだったが、 その後の調査では何物かが同団体の名を使って流したようだ。 ちなみに、この時の平和の内紛とは、平和会長の中島健吉氏が、野村証券か ら出向した石原勲等の進言に従って所有株式をゲームメーカーのセガに売却し ようとしたのに対し、平和生え抜きの社員たちが反発して第二組合を作ったの が原因だった。この時、中島会長側で組合の切り崩しにらつ腕を振るったのが 渡辺氏だった。そしてこの内紛の最中に流されたのが前述の渡辺氏に関する女 性スキャンダルだった。 ところが、この渡辺氏の女性スキャンダル、単なる不倫のもつれだけではな く、もっと奥の深い問題だった。このスキャンダルが発覚した際に、当時の警 察首脳部がもみ消しを図り、それが後にある団体に知られ、事件の捜査にまで 影響を及ぼしていたと言う。 平和の内部関係者によると渡辺氏は、未だに社内の権力争いに野心を燃やし ている。パチンコ業界と警察官僚のゆがんだ関係を示している。 ___________________________________ ∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇ 薬害エイズの主役・小西日本臓器製薬社長もう一つの醜態 隠し子認知請求裁判で全面敗訴 ジャーナリスト 佐藤 進 ミドリ十字と同様に非加熱製剤を大量に販売して利益を上げ、被害者の遺族 から殺人罪で告訴され起訴猶予となった日本臓器製薬(本社・大阪市中央区) のオーナー社長・小西甚右衛門氏(七九歳)が、実の娘から「認知請求事件」 の民事訴訟を提起され、全面敗訴していたことがわかった。薬害エイズ事件の 主役の一人である小西甚右衛門氏の人柄がよく現れているため報告する。 ◆「独身」装い素人女性と肉体関係/慰謝料・養育費一切払わず◆ この裁判は、小西甚右衛門氏が約三十歳の頃に全く素人の女性と不倫交際し てできた女の子が、小西氏に父親としての認知を求めて訴えたものである。一 九八八年九月三十日に浦和地裁川越支部の安倍晴彦裁判官が判決を言い渡し た。 判決文や関係者の証言によると、小西甚右衛門氏は昭和二十年代、小さな製 薬会社を経営していた頃、大阪市南区難波新地のバーの常連客だった。そこで 会計係をしていた二十九歳の女性を気に入り、妻子があるにもかかわらず「自 分は独身だ」と偽って手を出した。言葉巧みに京都へ旅行に誘って肉体関係を 持ち、その後半同棲生活をするに至ったが、女性が妊娠すると分かると一方的 に二万円だけ渡して関係を絶った。 その後、その女性は働いていたバーの経営不振で失業。妊婦預かり所の四畳 半一間を借りて生活し、妊娠中にもかかわらず水と干し大根だけで飢えをしの ぐほど困窮した。思いあまって兵庫県西脇市の小西甚右衛門氏の実家を訪ねた ところ、初めて小西氏に妻子があることを知ってショックを受けた。 そうこうして女の子を出産したが、産院の費用を滞納したため生後間もない 子供の掛け布団をはずされというエピソードもある。その後母子寮に入り、内 職で得られる僅かな収入で生活した。 その間、子供の父である小西甚右衛門氏に何度も手紙を送ったが、全く返事 はなかった。 女性は苦労を重ね、知人縁者を頼り、また自らの才覚で何とか女の子を無事 成人させた。現在、女の子は仕事を持ち結婚して二児の母となっている。それ までの間、小西甚右衛門氏は全く養育費を負担せず、慰謝料等も一切払わなか った。 ◆家裁の調停にも一切出頭せず◆ 判決文には、この女の子に対する小西甚右衛門氏の父親としての行動につい て、次のように記されている。 「原告(女の子)の三〇年以上にわたる人生の中で、被告は父親らしいことを 三度しているが、その一は、原告の幼稚園在園中の日本舞踊の発表会に際して 金一万円を送金してくれたことであり、その二は、原告が高校一年生の時、ユ ネスコクラブのメンバーとして沖縄へ渡航することになり、その費用の負担を 申し入れた際、大阪グランドホテルで初めて父娘の対面をし、被告(小西甚右 衛門氏)が『どんなお父さんだと思っていた?』と声を掛け、金一〇万円の費 用を出してくれたことであり、その三は、原告の虫垂炎の手術にかかる費用の ことで大阪グランドホテルの喫茶室で原告が被告と会ったとき、被告は自分の アイスクリームに添えられたイチゴを原告のクリームに乗せてくれ、『自分も 盲腸の手術をしている、心配いらないよ』と話し、金二万円を援助してくれた こと、である。」 つまり、この三回しか、小西甚右衛門氏は実の娘に対して父親らしいことを しなかった。 この女の子は成人すると、何度も小西甚右衛門氏に手紙を書き、娘として認 知し、また父親として会ってくれるよう頼んだが、全く返事はなかった。やむ なく、家庭裁判所に調停を申し立てたが、小西甚右衛門氏は一切出頭しなかっ た。そのため、今回の民事裁判に及んだのである。 ◆ニセの証拠や供述のねつ造/法廷で誹謗中傷の主張繰り返す◆ 裁判では、小西甚右衛門氏は徹底的に争い、そのため判決まで約二年半もか かった。 小西甚右衛門氏は、さまざまなニセの証拠や供述をねつ造し、実の娘である 原告とその母(元不倫相手)を、「金銭感覚にルーズ」「虚言癖」「一面識も ない」などととウソと誹謗中傷の主張を繰り返した。 一方で自分のことを次のように主張した。 「被告(小西甚右衛門氏)は早稲田大学を卒業し、兵役につき、戦後は寿製薬 の社長、高碕達之助代議士の秘書等を歴任し、昭和三九年には現在の日本臓器 製薬の社長に就任し、以来、同会社の経営に全力を注いでいるが、経営に当た って、被告は自然界にあるがままの物質を抽出、加工して医薬品として開発、 製造、販売することを方針とし、特に研究開発に力を注ぎ、堅実な営業方針を 堅持し、利益の社会的還元を計る等真面目で誠実な経営者として定評があり、 関係官庁、製薬業界、医学界、会社従業員その他に信頼の厚い存在である。」 実の娘を中傷し、一方で自分の社会的地位の高さを強調し、結論として、こ う主張した。 「このような被告の公的、私的生活や人柄等に鑑みれば、被告が妻以外の女性 と情交を結び、しかも自らの庶子についてその責任を回避し、認知と養育費の 負担を拒否することは、その人間的人格と到底相容れるものではなく、被告を 知る者にとっては、原告が主張するような事実は全く考えられないのであ る。」 しかしながら小西甚右衛門氏の証拠は何一つ成立せず、ウソが全てバレて全 面敗訴となった。 …………………………………………………………………………………………… このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 購読を中止されたい方はこちら でどうぞ。http://www.mail-journal.com/touroku.htm …………………………………………………………………………………………… 【編集後記】Webの「『違法、犯罪となるプライバシー侵害や誹謗中傷』 と、『ジャーナリズムとしての批判』と、どこが異なるのでしょう」が好評で す。読者の皆さん、まだ見てない方は、Webも見て下さいね。 http://www.mail-journal.com/ 「違法性について」メニューからどうぞ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 1999年9月22日号 第4号(水曜日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 発行人:メールジャーナル社 代表 大森哲夫 東京都千代田区富士見 2-10-11-3F 電話 03-3234-1191 Fax 03-3234-1193 http://www.mail-journal.com/ request@mail-journal.com 転載・再配布・引用等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■