■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
    週刊メールジャーナル 1999年12月1日号 第14号
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
★警察の露骨なパチンコ利権漁りがまた始まった/裏に平沢勝栄代議士の影
★自自公のご都合主義で問題解決の責任放棄、矛盾だらけ年金法案のペテン
★神戸製鋼・利益供与事件の闇(1)総会屋が4階建て豪邸と高級外車
★知られざる業界「興信所、探偵社」(4)まともは一割という質の悪さ
___________________________________
警察の露骨なパチンコ利権漁りがまた始まった/裏に平沢勝栄代議士の影
「不正機撲滅決起大会」のカラクリ     経済ジャーナリスト 中野忠良

 日本遊技関連事業協会(会長・平本将人)が、11月17日、遊技業
2001年会加盟各団体あてに「不正機撲滅決起大会」を開催したいとの案内
状を配布した。
         ◆表向きは「業界の健全化」だが◆

 案内状には「市販された遊技機が、不正容疑で摘発され、パチンコ産業への
社会の信頼、ファンの期待を裏切る事件として、憂慮されています。遊技機を
製造するメーカー、取り扱う販社、設置するパチンコ店は、断固として、不正
の蔓延、再発を阻止しなければなりません。メーカー、販社、パチンコ店の経
営者、従業員に不正機撲滅を呼びかけ、その意識の高揚を図ります」と“檄”
が飛ばされている。
 同協会によれば「パチスロメーカー大東音響の“キングガルフ”“リズムボ
ーイズ”の2機種が、不正機として捜査の対象となり、メーカー、販社、設置
していたホールが各地の警察当局による捜索を受けました。遊技機の不正につ
いては、かなり以前からほかの機種についても業界内で取り沙汰されていま
す。ホール業者の中には、それを承知で問題の機種を購入、営業している者
も、とも聞きます。日遊協はこのような状況に危機感を覚え、不正機の蔓延、
再発防止に敢然と立ち上がります」と訴えている。
 遊技協のこの提案を額面通りに受け取れば不正機の撲滅に立ち上がり、パチ
ンコ産業の健全な発展のために業界が結束することを訴えているのだと解釈さ
れる。
    ◆NECシステムを全国パチンコ店に押し売り、儲ける◆

 ところが、業界内外の一部では「不正機撲滅決起大会は、警察の指導による
ヤラセだ」という声が上がっている。
 或る業界の有識者はこういう。
 「不正機防止システム小委員会というのがあり、警察がこれを承認する仕組
みになっている。チップVJ、VKを作って、NECも参加した通信システム
を付加し、新しい通信システムを作ろうとしている」
 つまり、不正機を防止するという“錦の御旗”を振りかざして、この際、新
しいシステムを売り込むことが警察の狙いだというのである。
 遊技協は来年1月下旬に都内のホテルでこの決起大会を開催する予定で、メ
ーカー、販社、パチンコ店の経営者たちに600名から1200名の動員を呼
びかけているものだ。
 警察はさきに企画した「PAネット」が失敗に終わったので、不正機摘発事
件を契機に、新しい“商売”の道を考えたということであろう。
 パチンコ産業を50年以上にわたって“食い物”にしてきた警察は、どこま
でもこの業界の利権に食いつき、むさぼりつくす魂胆である。
 遊技協の4代目会長・平本将人氏は広島のホール業者でおとなしい人物とい
われているが、長岡専務理事(警察OB)博多常務(元読売新聞記者)の2人
が警察の回し者で、業界のフィクサー・平沢勝栄代議士の意のままに動かされ
ているという。

___________________________________
∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇
自自公のご都合主義で問題解決の責任放棄、矛盾だらけ年金法案のペテン
         ジャーナリスト 川崎 明(元・千代田生命広報部次長)

 「年金制度改正関連法案」の強行採決(26日の衆院厚生委員会)をめぐっ
て国会が空転していた。
 国会運営の手続きがどうであれ、この法案は廃案が当然であった。

●問題解決を全て先送りし新たな矛盾も発生

 いうまでも無いことだが、「税だ」「保険だ」の与党内論議の決着は先送り
したまま、国庫負担の増額財源と基礎年金(国民年金)の保険料凍結解除をセ
ットにして、2004年頃までに結論を出すという付則が盛り込まれた改正案
は、国民の不安をそのまま先送りにするもので許せない。
 引き上げを見送っておきながら、将来は保険料を上げるという前提に立つこ
の法案は国の無責任さを証明するものだ。
 しかも、その負担は確実に若い世代に重くのしかかるのである。
 おまけに、公明党が主張する基礎年金の増額に含みをもたせた表現が付則に
盛り込まれるという、メチャクチャな矛盾まで抱え込もうとしている。
 現在、基礎年金(国民年金)が抱えているさまざまな矛盾を解決する道筋は
まったく示そうとせず、新たな矛盾まで抱え込んでその場しのぎをするのは、
国民をペテンにかけるようなものだ。
 高すぎる年金給付を約束してしまったうえ、高齢者の人口が急増するのだか
ら、現役世代の負担では支え切れないし、これまでの積立金も不足していると
いうのに、次の財政再計算期まで問題を先送りにするというのでは責任放棄に
等しい。

●解散・総選挙を恐れ安易に妥協するか野党

 「年金空転」の国会が、29日夜の伊藤宗一郎衆院議長による「裁定」で正
常化することになったのは、解散・総選挙の影がちらついたことによる与野党
の妥協の産物といってもよい。
 そもそも、自自連立時代の論争によって、先の通常国会で年金改革の審議が
まったく行われなかったことが異常事態であったうえに、自自公連立というご
都合主義の権力体制が年金改革を遅らせる作用として働いているのである。
 本来なら、この法案は廃案にして、改革の名にふさわしい年金制度改正案を
来年の通常国会に提出すべきである。
 解散・総選挙の準備態勢ができていないことが理由となって安易な妥協はす
べきでない。
 本稿執筆時点では、厚生委員会で補充質疑の日程や地方公聴会の実施可否が
決まっていないが、国民の目の前で分かりやすい論議を展開することが政治の
役割であることを自覚した結論を導いてもらいたい。(以下次号)

___________________________________
神戸製鋼・利益供与事件のウラ側(1)
4階建ての豪邸に住み高級外車乗り回す総会屋/金庫に現金6000万円

 4階建ての豪邸に住み、高級外車を乗り回し、自社金庫からは現金6000
万円が押収された総会屋・奥田一男(60)が、神戸製鋼から利益供与(商法
違反)を受けていたとして逮捕され、同社専務、総務部長、副部長の3人が書
類送検された。奥田と右翼団体会長も神戸製鋼、川崎製鉄、川崎重工から現金
供与を受けていたとして摘発された「神鋼、川鉄、川重利益供与事件」は、鉄
鋼業界の総汚染として“闇の世界”と企業の関係の深さを示している。今週か
ら4回に分けて報告する。
___________________________________
■総会屋との交渉担当者が自殺した川崎製鉄/流れた噂と不可解な広報担当者

 「神戸製鋼が右翼に攻撃されて、それを苦にして総務の担当が自殺したらし
いよ……。」
 こんな噂が10月下旬、企業の総務担当者の間に流れた。11月に入ると
――
 「川鉄の総務部長が自殺した」
 と、噂はさらにエスカレート。そこで神戸製鋼、川崎製鉄両社の広報部に
11月4日それぞれ直接確認したところ、
 「神戸製鋼所神戸本社広報部の中上竜一係長は「担当者がないので、後日お
答えいたします」と“木で鼻をくくった”ような答えをし、その後一切回答が
ない。
 川崎製鉄本社広報室の中村弘一室長は、
 「急に亡くなられたことは承知しているが自殺かどうかは、把握しておらず
分かりません」
 と、これまた無責任な答えである。神鋼、川鉄とも経営上層部から箝口令が
敷かれているのだとは思うが、広報担当者としての応対は納得できるものでは
なかった。
 そうしているうちに或る総会屋消息筋から
 「川鉄神戸本社の総務担当者に確かめたところ、Y元総務部長が10月12
日、交通事故で死亡したと言っている」
 との有力情報がもたらされた。さらに、大阪府警捜査四課が、大手高炉メー
カー3社の「利益供与疑惑」を内偵中との情報が飛び込んできた。
 話は前後するが、10月30日夕刊フジが「川崎製鉄元総務部長が自殺」を
報じた。それによるとY元総務部長は、今年7月で退職して関連会社に転出。
自殺したのは関西の自宅ではなく福岡県内だったとしている。
 そして、11月9日、大阪府警捜査四課は商法違反(利益供与)の疑いで総
会屋の奥田一男を逮捕するとともに、神戸製鋼所専務(当時常務)ら総務担当
幹部3人を書類送検したのである。
 府警4課は、平成9年3月当時の総会屋への利益供与疑惑を内偵、神戸製鋼
所、川崎製鉄、川崎重工業の総務担当者から事情聴取を続けていた。(続く)

___________________________________
⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔
知られざる業界「興信所、探偵社」(4)
終戦直後200の探偵・興信所で、まともはたった一割という質の悪さ

 戦後、GHQの下部組織GK(参謀第2部情報担当)の下にあったCIC
(陸軍対敵諜報部隊)は、日本上陸後直ちに、憲兵や特務機関員、情報部門の
関係者を調べ上げていった。予想される朝鮮動乱と対中国戦略を考慮に入れ
て、スパイ要因とアジアの情報ルートを確保するためである。
 その調査の中心メンバーが、CICの秘密組織とされるキヤーン機関だった
ことはよく知られている。彼らの網にかかったのが戦後日本の黒幕とされてき
た児玉誉士夫だった。同時に、キヤーン機関に所属した日系2世たちは、全国
を広範囲に回りながら、元情報関係者が多いとされる探偵社や興信所を克明に
調べあげていった。
 その結果、全国に約200社といわれる探偵社・興信所のうち、まともと判
断されたのが一割程度だった。噂どおりの質の悪さが判明したが、さすがのG
HQも打つべき対策がなかったという。
 探偵社が全国に乱立する中で、注目されていたのが銀座教文館ビルに本社を
構えた「帝国秘密探偵社」だった。
 この会社は台湾の巡査上がりの猪野三郎が大正5年に日本橋で創業した。そ
して、大正14年から「大衆人事録」を売り歩いてきたのである。その社名と
版権を明治36年生まれの満州浪人・広瀬弘が終戦後、二束三文で買収したの
である。
 広瀬は右翼から出馬したり、日本青少年愛護協会、赤十字奉仕団、防犯協会
など無数の肩書きを振り回す血の気の多い人物だった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━読者より━━
メルマガいつも楽しみにしています。
すみません。あのーー、〈Weekly Mail Journal〉 って言う題名もうすこし、
目立つようにしてもらえませんか?[Weekly Mag2]とまちがえて読まずに捨
ててしまったことが何度か有るみたいなんですよ。もったいない!
メルマガがんばってください。
……………………………………………………………………………………………
 というわけで、今週から件名のスタイルを変えました。ご指摘ありがとうご
ざいます。
 前回と前前前回、まぐまぐのサーバの都合で配信が遅れました。誠に申し訳
ありません。今週は早めに出します。いま出せば、ちょうど水曜日ぐらいに届
くでしょう。たぶん・・・               (本紙 佐藤進)
……………………………………………………………………………………………
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
行しています。( http://www.mag2.com/ ) 購読を開始または中止されたい
方はこちらでどうぞ。http://www.mail-journal.com/touroku.htm
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
週刊メールジャーナル 1999年12月1日号 第14号(水曜日発行)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 発行人:メールジャーナル社 代表 大森哲夫 東京都千代田区富士見
 2-10-11-3F 電話 03-3234-1191 Fax 03-3234-1193
 http://www.mail-journal.com/  request@mail-journal.com
転載・再配布・引用等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■