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2000/2/23 No.25    週刊メールジャーナル   読者数7011人(先週)
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★亀井静香と親しい問題パチスロメーカーに公取委のメス/重大事件に発展か
★音楽著作権の無法体質/小林亜星氏「北の宿から」疑惑と著作権協会の醜態
★石原知事の日ごろの反動的言動、かつてのファシズムを心配する向きもある
★探偵・興信所研究15/「環境悪化、減収で好転は極めて困難」と誤調査

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亀井静香と親しい問題パチスロメーカー「アルゼ」に公正取引委員会のメス
強引商法で最大手に成長し株式公開したが  経済ジャーナリスト 中野忠良

 2月3日、パチスロ最大手の「アルゼ」(岡田和生社長)が独占禁止法違反
容疑で公正取引委員会の立ち入り検査を受けた。同社は人気機種(大花火)を
売れない他の機種と抱き合わせで全国のパチンコ、パチスロ店に強制的な販売
をしていたというものだ。
 アルゼはパチスロ業界では後発メーカーだったが岡田社長の強引な商法で不
法、不正をものともせず、ひたすら株式公開を目指してきた。そして、市場シ
ェアを拡大する一方で「セタ」「環デザイン」などを買収、傘下企業を十数社
に増やし、短期間で業界最大手にのし上がった。
 「アルゼの前身はユニバーサル販売。パチスロ業界では後発だが、90年代
から株式上場を目指し、そのための強引な商法も業界内で反発を買うことも多
かったが、岡田社長は亀井静香自民党政調会長らと親交を深め、その人脈を利
して“封殺”してきた」と言われる。

●内部告発と業界他社のひんしゅく

 ところが、警視庁が不正機摘発に本腰を入れはじめ、アルゼの売り上げが低
迷、岡田社長のスキャンダルで内部崩壊の危機に見舞われている。
 昨年12月「週刊現代」で不正機販売疑惑を暴かれると、全国紙に“全面意
見広告”を掲載して反論したが、今回の公取委の立入検査に対しても2月17
日の主要全国紙に全面お詫び広告を出した。
 だが、アルゼ社内では岡田社長のワンマン経営に対する批判が渦巻き、元社
員が内部告発したり、岡田社長の愛人問題が週刊誌に暴露されたりで社内から
崩壊し始めた。
 岡田社長は99年度の決算発表の記者会見で「売り上げ555億円の半分は
利益」と発言して業界人のひんしゅくを買ったが、ここに来て国税庁の脱税捜
査のターゲットにもなっている。
 警視庁の不正機摘発と国税庁の脱税捜査の両面から狙われ、社内から告発を
受け、今やアルゼと岡田社長は最大のピンチに立たされたといえよう。

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音楽著作権の無法体質/小林亜星氏「北の宿から」疑惑と著作権協会の醜態
著作権仲介業務法違反の徴収使用料77億円流出事件    本誌 大森哲夫

 18日音楽著作権訴訟で敗訴し、その後の会見で「ひどい結論だ。だれでも
自由に曲を真似できると、国が認めたことになる」などと強い口調で判決を批
判した小林亜星氏にも、悪質な著作権侵害疑惑が浮上している。
 ユニークなインターネット・サイトで有名な、音楽家の竹林政行さんの証言
によると、小林亜星氏は、竹林さん自らが作曲した「北の宿から」を勝手に
「自分が作曲した」と名乗り、竹林さんの抗議に対し話し合いにすら応じず、
24年間も竹林さんの著作権を侵害し続けている。

●竹林政行さんの「100%真実の告発」

 19日、竹林さんは小林亜星氏に送付した抗議文の中で、実態をこう証言し
ている。
===========(ここから)==============================================
差出人 : Masayuki T 
宛先 : adm@pan-music.com ; astro@remus.dti.ne.jp ; syoumei@freeml.com 
; kakunin@mail.cocode.ne.jp 
CC : minsyu@egroups.co.jp ; sinjitu@freeml.com ; kokuhatu@freeml.com 
; uta@sat.nhk.or.jp 
日時 : 2000年2月19日 12:24
件名 : [minsyu] 小林亜星殿の音楽著作権侵害に付いての忠告
                                    2000.2.19
小林亜星殿
(写)「内容証明・送信証明ML」「内容確認・送信確認ML」
      「100%真実の告発★読者ML」
      「100%真実の告発(MM)」「ML100%真実の告発」
      「日本放送協会(NHK) BS日本のうた」
竹林です。
私が作曲した「北の宿から」を自分が作曲したと名乗り、私の著作者人格権
を24年間も侵害してきて、まだ話し合いにも応じようとしない貴殿が「自
分の曲をまねされ音楽著作権を侵害された」として作曲家の服部克久氏に損
害賠償を求めて訴訟を起こしたのには驚きましたが、今朝の新聞報道で東京
地裁に訴えを棄却されたことに対する貴殿の発言を読んで貴殿の倫理の欠如
を思い知りました。
「これでは、どんな曲でも一、二音を変えれば自分の曲になると言っている
  に等しい。名曲を少しだけ変えて、大いに稼ぎまくることができることに
  なってしまう」
と発言されたというのは本当の事ですか。
私の原始著作権を侵害し続けている貴殿の口から、よくも言えたものです。
怒りを通り越して呆れてしまいます。
貴殿は、先ずご自分の胸に手を当てて自分自身の倫理の欠如を猛省すべきで
す。
貴殿は私のこの心からの忠告を真摯に受け止めて、先ずご自分の罪を償って
下さい。
以上
竹林政行
HP「100%真実の告発」http://uttae-.hoops.ne.jp/
E-mail : peace@pure.co.jp
===========(ここまで)==============================================

 竹林さんは小林亜星氏の他にも、井上陽水氏、谷村新司氏、堀内孝雄氏、阿
久悠氏、市川昭介氏、吉岡治氏、浜圭介氏、吉幾三氏、星野哲郎氏、叶弦大
氏、三木たかし氏、後藤悦治郎氏、浦野直氏、五輪真弓氏、中島みゆき氏に著
作権を侵害されたと証言している。
 しかし、彼らは竹林さんの抗議を黙殺し、日本音楽著作権協会も調査に乗り
出さす動きは全くない。
 竹林さんは昨年11月からホームページで、自らが作曲し著作権を侵害され
続けている「氷の世界」「夢の中へ」「青空ひとりきり」「東へ西へ」「傘が
ない」「飾りじゃないのよ涙は」「リバーサイドホテル」「心もよう」「冬が
来る前に」「秋止符」「冬の稲妻」「遠くで汽笛を聞きながら」「君のひとみ
は10000ボルト」「チャンピオン」「昴」「時刻表」の曲をMP3で公開
しているが、音楽著作権協会による告発等の動きは全くない。
 竹林さんの問題は、音楽業界の伏魔殿的体質の象徴と言えるだろう。

●政治家と官僚抱き込む芸能プロ社長

 日本音楽著作権協会には基本的に、法律を法律と思わない体質がある。
 協会は92年7月と93年7月に、カラオケ店等から徴収し預かっている著
作権使用料などの信託金・当時約150億円のうち23億円を「古賀政男音楽
文化振興財団」(東京都渋谷区)という経営難の団体に無利子融資した。これ
は、当時協会の顧問弁護士で信託問題に詳しい井上準一郎氏によれば、明らか
に信託法と著作権仲介業務法に違反している。
 この信託金は著作者に分配するための金であり、事務手続き期間中は銀行預
金で保管しなければならないと、信託法と著作権仲介業務法で明確に定められ
ているからだ。
 この問題では、当時協会の理事だった芸能プロダクション社長が文教族の政
治家や文化庁の官僚を抱き込んで中心的な役割を果たし、融資が実行された直
後にこの社長は豪華な自宅を新築した。

●何故か黙ってしまった小林亜星氏ら

 協会ではその後、融資を実行した理事長が辞任し、新執行部が古賀財団に融
資の返還を求めて93年7月東京地裁に提訴。小林亜星氏らもこの問題に憤慨
し、テレビカメラの前で抗議した。しかしその後結局、協会は訴訟を取り下
げ、著作権者総会の決定で違法な不正融資は最終的に77億円まで実行される
ことが決定した。協会と小林氏はじめ作曲家たちははなぜ黙ってしまったの
か、全く不明である。
 日本音楽著作権協会が最近、むやみにMP3サイトを告発し、一方でテレビ
CMで「カラオケ著作権料を払え、払え」と宣伝するのも「こうした77億円
巨額違法融資の穴埋めのためなんじゃないか?」と言われても仕方がないだろ
う。
 協会はまず、こうした無法体質を改め、竹林さんの証言も独自に調査して真
実を音楽利用者の前に明らかにすべきだ。

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石原知事の日ごろの反動的言動からかつてのファシズムを心配する向きもある
銀行の身勝手を擁護する気はないが       ジャーナリスト 川崎 明

 東京都の石原都知事が大手金融機関を対象に外形標準課税導入を発表したこ
とから、中央官庁と政治家が見苦しいドタバタ劇を演じている。
 これを観た都民が快さいの声を上げ、今週から始まる都議会の空気は賛成多
数で原案可決へ動き出す。
 少し冷静になって考えてみれば、不思議なことでも、突拍子もないことでも
ないのだが、導入のすすめ方には納得できないものがある。
 「途中でオープンになれば圧力がかかる」と石原知事は説明するのだが、ど
うも、都民を味方に付けるためのパフォーマンスも含めて、計算された演出が
あったようで気になる」という声がある。
 かつてのファシズムのやり方に通じるものがあり、石原知事の日ごろの言動
と関連づけて心配する向きもある。

●政治家の反対論にウラの思惑

 それにしても、政治家の反対論には「中央から地方へカネ・公共事業を流す
選挙対策のシステムが崩れるのはまずい」という、ウラの思惑が見え見えで、
これが庶民感情を決定的にしてしまった。
 中央官庁の動きにも、徴税権、配分権という中央集権の象徴を死守しなけれ
ばならないというあせりだけが目立つ。
 「地方分権」という政治課題は、耳障りの良いスローガンにとどめ、本気で
推進する気は無いことが、はからずも証明されてしまったのだ。
 先の介護保険の政府特別施策の決定で見せた、あの強権介入と同質のポリシ
ーが出てしまったのである。
 銀行や財界側の反論も説得力を欠いている。税の中立性・公平性から見て、
こんどの導入方式には明らかに問題があるのに、「不公平だから反対」とだけ
言うのでは、「公平なら賛成」なのかどうか分からない。

●生損保は外形標準課税に応じている

 中央からのひも付きを排し、、地方財政の独自性・柔軟性を強めるために、
応益課税論を背景とした地方税に、外形標準課税の導入を主張してきたのは、
経団連税制委員会ではなかったか。
 「景気」に振り回されない「公平・安定税収」で、地方独自の判断によるイ
ンフラ整備をすすめることが財界要望ではなかったのか。
 銀行側もこの際、政・官に対する遠慮を捨てて「中立・公平・安定」的な地
方税確立に向けて、旧来の財界主張にベクトルを合わせるべきであろう。さも
ないと、銀行に対する国民の支持はますます遠のいてしまうことになる。
 同じ金融機関でも、生保・損保業界は早くから外形標準課税に応じている。
 公益性の強い公共事業である電力・ガス業界も同様である。
 期間収益の変動に極端に影響されない事業税を払うことは、一等地に拠点を
構えるメリットを享受する企業の応益課税と考えた方が矛盾がない。
 それにしてはもう長いこと銀行は事業税を払わなすぎた。
 都合の良いときだけ公益性を主張し、血税による救済を受ける身勝手な論理
は通用するはずがない。

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知られざる業界「興信所、探偵社」(15)         中野 忠良
「環境悪化、役員2名が辞職、減収減益の見込み好転は極めて困難」と誤調査

 保険契約の過当競争と調査の仕組みによって、損害保険や生命保険を専門と
する探偵や興信所が増えた。
 昭和47年2月、保険金目当ての殺人事件が起きた。静岡県棒原郡相良町で
大井川総合木材センターの又平昌次社長が乗用車の中で死亡しているのが発見
され、後頭部に2カ所鈍器で殴られた傷があるほか、手で首を絞められた跡が
あり、殺人事件として捜査が始まった。
 そして、4月3日、会社の監査役をしていた飯田義雄、不動産屋の井鍋茂
男、部下の久保山洋一の3人が犯人として逮捕された。
 主犯の井鍋は被害者と高校時代からの友達で、仕入れや運転資金のめんどう
をみてきたが貸した金の回収が困難とみて、保険金で返済するように迫り、拒
否されたので殺害したということだった。

●偽装事故、加害運転手の替え玉事件、目撃の偽証

 この時、保険調査に当たった武内探偵事務所の竹内義雄所長は、こう語って
いる。
 保険調査は生々しいですよ。借金苦で車ごと激突自殺、トラックをぶつけて
殺害、偽装事故、加害運転手の替え玉事件、目撃の偽証などはしょっちゅうで
す。医者の証明書や交通警察官の調書にまで圧力をかける人間がいますからね
え」
 さて、興信所の調査報告書が信用されないのも困るが、神の御告げや占いの
ように全面的に信用して、そのために会社が大損害を被るというケースがあ
る。
 被調査人が誤調で損害を受け、告訴した事件がある。
 昭和50年、大阪市西区の日本企業調査が会員配布している倒産情報誌「日
企情報」1月18日号に、浪速区にある水道器具販売会社、、片岡工業の動向
を「環境悪化、役員2名が辞職、減収減益の見込み強く、好転は極めて困難」
と掲載して、いわゆる危ない会社にしてしまったのだ。(次号に続く)

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 週刊メールジャーナル 2000年2月23日号 第25号(水曜日発行)
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