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2000/3/15 No.28    週刊メールジャーナル   読者数7124人(先週)
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★民営化望む国民の声を無視しさらに肥大化する郵政利権/郵便局の損保進出
★相次ぐ不祥事発覚、許永中事件で亀井静香の身辺に司直の手が伸びる可能性
★【読者からの投稿】警察不祥事/先輩後輩の日本的体質が便宜供与を生む
★事件続発で斜陽化するパチンコ・パチスロ業界で4万人フェスティバル開催
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民営化望む国民の声を無視しさらに肥大化する郵政利権/郵便局の損保進出
法案は今週中に閣議決定、狙いは選挙対策    ジャーナリスト 川崎 明

 すでに十分巨大化している郵便局がさらに新分野に進出しようとしている。
 損害保険の代理業だ。
 来年4月から、バイク向け自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の販売に
乗り出すというものだ。
 このための新法案「郵政官署における責任保険募集の取り扱いに関する法
律」の提出準備がすすめられている。今週中にも閣議決定されるようだ。
 郵政省はこれまで郵便貯金で260兆円の資金、簡易保険で112兆円の総
資産など国民から莫大な資金を集めてきた。

◆野中広務らが大蔵官僚を呼びつけて一喝

 このうえさらに損保に進出するねらいは新たな収益源の確保だ。あわせて、
総選挙を目前にして、特定郵便局や郵政族らの選挙対策のねらいがあることは
見え見えである。
 しかしバイクの自賠責を販売するだけではもうからない。したがって郵政省
がこれだけにとどめておくはずがない。
 代理店業務のノウハウを獲得したあとは、得意の政治力を使って、普通車の
自賠責さらには損保商品全般を取り扱い、そしてやがて保険の元請けへと拡大
していくのは自明である。
 このことに気がつかず、バイクの元請けシェア獲得のため、郵政省に要望書
を提出した民間損保会社のノー天気にはあきれはてる。
 昨年末、郵政省の本心に危機感を抱いた大蔵省は、損保協会にはっぱをかけ
反対決議をさせた。
 ところがこれに頭にきた自民党の郵政族は、12月20日、大蔵省を呼びつ
けて一喝、黙らせてしまった。
 呼び出されたのは大蔵省の福田誠金融企画局長、呼びつけたのは郵政族のド
ン野中広務自民党幹事長代理ら。一喝したのは元郵政相の自見庄三郎ら自民党
郵政族。

◆自民党の巨大利権構造が民間企業を圧迫している

 「郵便局の窓口で損保商品が買えるようになるのは国民にとって利便性が増
すことだ」というのが郵政族の言い分だが、国民にとってデメリットも多い。
事故の査定や給付をめぐってトラブルが発生したとき、親身になって対応して
くれるという保障はない。
 それよりも、郵便、郵貯、簡保の現業部門の経営内容のディスクロージャー
(情報開示)が遅れていることはなお問題だ。
 親方日の丸の官業が肥大化し、民間企業を圧迫する事態にも問題がある。
 2003年には郵政事業が「郵政公社」に衣替えする。完全民営化の強い要
望を無視して、一見民間風の国営事業として残した背後には自民党、郵政族、
特定郵便局など守旧派の利権擁護の欲望が見えすいている。

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相次ぐ不祥事発覚、許永中事件で亀井静香の身辺に司直の手が伸びる可能性
介護保険見直しや問題発言で国民から嫌悪 経済ジャーナリスト 中野 忠良

 小渕自自連立政権で自民党の三役に就任した亀井静香政調会長は、介護保険
の見直し、たばこ税の増税など「問題発言」を繰り返した挙げ句、96年から
3年間「日本医師連盟」から受けた2500万円の政治献金を1000万円し
か報告せず、ケチな報告漏れという失態を演じた。
 党首討論で民主党の鳩山由紀夫代表と“場外バトル”をくり広げ、今や韓国
の「落選運動」で日本の「政治家不適格者」リストの「無節操極まりない」政
治家の筆頭に挙げられている。
 ちなみに98年の政治資金は5億4757万円で全国会議員のトップ、不況
下でも前年より倍増でダントツの伸び率を記録した。
 「古くはイトマン事件や、元暴力団組長率いる仕手集団にからんだ疑惑が国
会で取り上げられた。最近は、急成長で店頭公開した会社との“仲”が話題に
された」(日刊ゲンダイ)
 と報じられているが、亀井氏とパチスロメーカー「アルゼ」(岡田和生社
長)との“親密な関係”は有名。

●亀井の部下・平沢勝栄のパチスロ大東音響1000万円疑惑

 不正機種の押し売りで急成長をとげたアルゼは2月初め公正取引委員会の立
ち入り検査を受け、今期の売り上げは急降下、社内の古参社員の反乱が起きて
内部崩壊しつつある。
 八方ふさがりの亀井氏は、イトマン事件の主犯・許永中(53)が逮捕さ
れ、逃亡資金の調達に高橋志郎元秘書がかかわっていたことが発覚して、さら
に追いつめられた。
 昨年10月、亀井氏が自民党政調会長に就任した後、警察庁時代の部下だっ
た平沢勝栄代議士がパチンコ業界との“仲介役”になったが、その平沢代議士
がパチスロメーカー「大東音響」から1000万円の“御礼金”を受け取った
ことがバレて、警視庁の取り調べを受けている。
 許被告の弁護士・田中森一(元特捜検事)も逃亡資金作りに関与していた容
疑で逮捕され、今後の捜査によっては亀井氏の身辺にまで司直の手が伸びる可
能性がある。

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【読者からの投稿】(2月22日)先輩後輩で組織を守るという日本的体質が
                     警察等の不正な便宜供与を生む
 いつも興味深く購読させて頂いております。
 さて、アルゼ問題(編集部注・本誌第22号)について、
> 岡田社長は亀井静香自民党政調会長らと親交を深め、その人脈を利して
>“封殺”してきた」と言われる。
 とのことですが、
 亀井が何官僚の出身か(編集部注・警察官僚)を考慮すれば、答えは自ずと
出てくる気がします。
 彼は昔融資問題でもFocusに取り上げられましたが、何故追及を免れて、
その後うやむやになったか?それも同じ答えに帰着するのではないでしょう
か?
 昨今各方面で叩かれているある組織(編集部注・警察組織)に関する問題点
は当メルマガ記者及び読者に周知の事実かも知れません。
 組織を守る秘密主義と先輩後輩という古来の日本体質の根強さが、果たして
政界のセンパイと結びつく機会は無かったのでしょうか?
 セイジと融合すればどういう便宜が図られるのか?について
 Mail Journalという看板を背負っている、真のジャーナリスト各位には、
更に追及をお願いしたく存じます。

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問題続発で斜陽化するパチンコ・パチスロ業界が4万人フェスティバルを開催
                              中野 忠良
 業界内で不祥事が次々と噴出するなか「パチンコ・パチスロ産業フェスティ
バル」が2月23日(水)24日(木)千葉・幕張メッセで開かれ、2日間で
4万人の客が訪れた。
 パチンコ機のブースでは業界最大手の「平和」や「SANKYO」以下多く
のメーカーが出店し往年のファンがつめかけ、また若いカップルや婦人層を集
めていた。
 約50年前、戦後の焼け跡から始まったパチンコは、驚くべき急成長をと
げ、あっという間に“娯楽の王様”の地位を確保、売り上げは倍々ゲームで伸
びて、5年前には自動車産業を抜いて30兆円の売り上げを達成したのであ
る。
 ところが、不正機の横行、偽造プリペイドカードの登場、幼児の置き去り死
亡事故が続発するなどで取締りが強化され、景品交換システムにもメスが入
り、“改革”を迫られている。自治省作成の「レジャー白書」によれば3年連
続で売り上げが減少し、市場全体の売り上げは20兆9600億円(前年比
4.1%減)まで落ち込んだ。
 そこで、今年のフェアは9つの業界団体(全機連、日工組、日電協、全商
協、同胞遊商、補給組合、自工会、メダル工業会、愛材協)が主催、2つの業
界団体(全日遊連、日遊協)が後援し、余暇開発センターが協力という体制を
とり、再生と活性化をめざし、シンポジウムとセミナーが、2日間で30回も
開かれた。
 「私らももう一度、原点に戻って経営を立て直したい」と参加したパチンコ
ホールの社長は語っていたが、果たして下降に向かって走りだしたパチンコ、
パチスロ業界が斜陽化に歯止めをかけることができるかどうか。
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★編集部より連載開始のお知らせ
 「パチンコ産業30兆円の闇――政財界癒着の全構図」(96年、全貌社)
を著した経済ジャーナリスト・中野忠良先生による「パチンコ利権漁り恥央」
を次回より連載予定です。
 社会問題となったパチンコ中毒者の続出と30兆円産業への成長の裏側にお
ける、警察官僚・政治家・大企業のさまざまな動きをご報告します。どうぞお
楽しみに。

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 週刊メールジャーナル 2000年3月15日号 第28号(水曜日発行)
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