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2000/5/31 No.38    週刊メールジャーナル   読者数7346人(前回)
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★連立与党は惨敗する/えげつない立候者調整、人材不足の政権中枢にあせり
★医師会が最新鋭の画期的ガン治療装置の導入に妨害工作/三菱電機が開発
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連立与党は惨敗する/えげつない立候者調整、人材不足の政権中枢にあせり
最終的には投票率がカギ            ジャーナリスト 川崎 明

 「神の国」釈明会見後も一向に釈明効果が上がっていない。
 「謝罪」はするが「撤回」はしない、という中途半端な釈明に終わらせたこ
とが原因だ。
 これには、森喜朗首相本人の意図に関わりなく、この政権の背後にある権力
が森首相を操ったからに他ならない。
 竹下登元首相の引退によって、政権への影響力は弱まるどころかっますます
つよまっていることがその背景にある。
 小渕恵三前首相の死亡後、この派閥の呼称をマスコミは「旧小渕派」と統一
したが、実態は「竹下派」に先祖返りしたのである。
 「数は力なり」とする「竹下流」政治哲学が完全に復古したのである。
 「そこまでやるのか」と鳩山由紀夫民主党代表に言わせた、邦夫氏の自民党
復党・比例東京ブロックでの上位出馬だけでなく、自公保3党の選挙協力もま
た、「そこまでやるのか」と政界識者に言わせるほどの、徹底したえげつなさ
で調整が行われたのである。
 連立与党で絶対安定過半数(269議席)を獲得するために「手段を選ぶ
な」の竹下指令があったとされる。
 結果は、「総選挙はもう終わり」という声が政治ジャーナリストからも出て
いるほどだ。
 「何党が、誰が、何を言おうと、6月2日の解散で全て終わりさ」というの
が政権中枢の政局感である。

     ◆神道政治連盟会長の綿貫が祝賀会に森を誘った◆

 だが、本当に政権中枢の計算どおりにことが運ぶかどうかである。
 理由は2つある。
 1つは政権中枢に人が居ないこと。もう1つは投票率の上昇傾向である。
 権力は権力闘争によってのみ維持可能であり、強権は内部抗争によって崩壊
するのは、古今東西の歴史が証明している。
 集団指導体制がとられているとマスコミが言う、いわゆる「旧小渕派」には
人が居ない。
 会長の綿貫民輔氏は神道政治連盟国会議員懇談会の会長であり、今回の祝賀
会に森首相(同会顧問)の出席を強く誘ったのは綿貫氏だった。しかもこの懇
談会の幹事長は「密謀5人組」の村上正邦参院議員会長である。
 もともとこの懇談会は復古色が強く、国会議員の靖国神社参拝推進では有名
だ。
 森首相がカイライ政権であることは、幾度も指摘してきたとおりだが、その
森氏がこの会で「リップサービス」を心掛けたのは当然の成り行きだった。
 森氏自身は首相就任にためらいを見せたものの、小渕内閣を誕生させた実権
者グループとしては、「軽かろうが重かろうが」森氏以外に選択肢はなかった
と言って良い。

        ◆98年参院選での無党派層の動き◆

 実権者グループにとって、「発言の撤回」は、これまで成立させてきた法律
の数々も含めて、小渕政策の総否定になり兼ねないという、危機感につながっ
ている。
 森氏の「撤回」だけは何としても避けなければならなかったのだ。
 「ポスト森」の品定めがすでに始まっている。だが、人材不足でこれがスン
ナリいきそうもないことで、実権者グループのあせりは強まっている。
 さらに、今度の総選挙は、投票率の予想がつかないことが、彼らの不安材料
になっている。
 98年参院選では、無党派層の選挙への大量出動が、橋本自民党惨敗をもた
らした。
 自公保の選挙協力は投票率の上昇には弱い。
 最近の首長選挙などでは、投票率の下げ止まり傾向がみられる。これまでの
政党ばなれ、政治不信から、政治への異議申し立ての投票行動が具現化した
ら、そのとき、連立与党は大参敗を喫することになる。

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医師会が最新鋭の画期的ガン治療装置の導入に妨害工作/三菱電機が開発
                     経済ジャーナリスト 中野忠良

 三菱電機(谷口一郎社長)が、画期的なガン治療装置を開発した。スウェー
デンのメーカーが開発した「ハイパーナイフ」と呼ばれる放射線治療装置を三
菱電機が改良、アームを取り付け、一方だけでなくあらゆる方向からガン細胞
に放射線を当てるようにしたのが特徴である。
 この最新鋭装置が、岩手県下の東日本クリニックに導入、2月中旬、科学技
術庁の許可を得て治療が始まっているが、岩手県医師会、岩手医大などの“妨
害工作”があり、せっかくの最先端のガン治療装置が“宝の持ち腐れ”になる
恐れが出ている。
 同社のガン治療装置は、これまでに全国で317台が稼働しているが、問題
の最新型「Cアーム型ラジオサージェリ・CRS−6000型」は、これまで
に神戸大学、東京大学、北里大学、東日本クリニックの4カ所に導入され稼働
している最新鋭機である。
 これまでのガン治療では、ガン細胞に対して水平方向しか放射線を当てるこ
とができなかったため、健康な組織に損傷を与えるため微量の放射線しか当て
られず、治療にも時間がかかっていたのだが、この装置は半球状のすべての角
度から放射線を当てることができる。このため、健康な細胞を痛めずにガン細
胞だけに集中して放射線を当てることができ、短期間の治療で大きな効果を上
げることができる。
 東京大学医学部の青木幸昌助教授(放射線治療学)は「東大で40例、うち
4分の3が治った」と語り「すでに完成の域にある」と説明している。

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