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2000/8/09 No.48    週刊メールジャーナル   読者数7524人(前回)
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★森政権ますます弱体化の一方で、自己保身の政治家が議員グループを乱立
★芸能・政界相姦図(下)亀井代議士、許永中、周防邦雄が互いに利用し合う
★偽ブランド品が飛ぶような売れ行きで二部上場オリンピックの業績が絶好調
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森政権ますます弱体化の一方で、自己保身の政治家が議員グループを乱立
政界大再編は意外と近いか           ジャーナリスト 川崎 明

 本誌47号(8月2日発行)で、「国のことより自分のことを優先する政治
家が何と多いことか」という慨嘆が聞こえてくる、と書いたら、「できたら具
体的に教えて…」と言う読者からの声が届いた。
 筆者が言ったことではないが、同感したことをまとめてみる。

◆自民党を割る力量があるか「明日を創る会」 

 森喜朗首相が就任して4ヶ月が経ったが、自民党内では、このままでは来夏
の参院選は戦えないと言う声が広がりつつあるという。
 まずは、内閣の支持率も含めて、自民党に対する国民の、とくに都市部の有
権者からの支持を回復しなければならないという声が高まっている。
 その代表的な動きが、「自民党のである。ここに集まった約40名の若手議
員らは、すでに、久世公尭前金融再生委員長の辞任にも、間接的につながっ
た、比例区の選挙法改正に関する提言を取りまとめたというが、今の臨時国会
が終わり次第、地方組織での革新的な意見を取りまとめるための行脚にでかけ
るという。反執行部のキャンペーンが彼らの売りである。
 しかしこの動きは、同時に、「守旧派」に牛耳られている地方組織との決定
的対立を明らかにする、というリスクを抱えた行動でもある。
 結果によっては、自民党の解党的出直しの必要性を再確認せざるを得ないこ
とにもなる。
 この会のリーダー的メンバーからは「場合によっては菅直人民主党政調会長
を、民主党から引きずり出して、俺たちのリーダーに担ごう」という、物騒な
提言まで飛び出しているという。
 要は、「泥舟自民党」とは運命を共にしたくない、ということだ。
 沈没しそうな船からは、何時の間にか鼠が一匹もいなくなる、という話を聞
いたことがある。
 もっとも、この会のメンバーは、「この国のための、国民のための政党創
り」を掲げて集まったことを標榜しているようだから、結局は、自民党を解党
してでも、国民の望む、政権交代可能な2大政党づくりのために、最後まで、
結束して行動することを期待しておこう。

◆一方の民主党もバラバラで党の体をなさない

 一方、「最悪の人事をしたかも…」と自省しながらも、当面権力を維持せざ
るを得ない現執行部は、加藤派などの動きを「党中党は党紀違反」と恫喝しな
がら「守旧体制」の強化に懸命である。
 だが、その権力中枢にいる野中幹事長は、森内閣がいつ倒れてもいいよう
に、自民党副総裁兼与党3党行革本部長を狙った動きを隠さない。
 本来森首相を支えなければならない森派幹部の動きも、自己保身をメインに
した動きになっている。
 小泉純一郎森派会長は、野中幹事長の恫喝を受けながらも、YKKを解こう
とはしていない。リーダーがそんな調子だから、森派側近の中川秀直官房長
官、安倍晋三官房副長官、尾身幸次幹事長代理、町村信孝国対副委員長ら幹部
の動きに対しても、他派幹部からは「今の政権を支えることより、これから
先、自分のことに意欲がある人ばかりだ」という冷ややかな視線がある。
 また一方では、「明日を創る会」に反発する当選1−2回議員らは「日本の
新生を進める議員の会(リ・ボーンの会)」を8日に立ち上げ、彼らとは一線
を画す活動をすると言う。
 さらに、加藤派の若手は、民主党、公明党との政策勉強会を通じ、他党との
パイプ作りを進めようとしている。
 こうした勉強会の乱立は、政権基盤が磐石でない時にしばしば起きる現象
で、森政権の現状に不安を感じている若手議員らの気持ちを反映している。
 そんな自民党内の動きに呼応して、民主党内もまた穏やかではない。
 国会内の委員会や、党内の勉強会で、民主党の議員同士が、いがみ合いをし
ている現場を、他党議員がしばしば目撃している。
 もはや、野党といえども単なる寄せ集めでは政党の体をなさない段階にきて
おり、政策による踏絵が必要になっている。
 今後の政治日程は、9日までの臨時国会後、森首相の外遊以外めぼしい行事
はない。自民党内では11月改造、12月予算編成に向けて、ポスト穫りに関
心が高まっているが、許永中・中尾・福本事件の展開次第では、政局は波乱含
みとなる。
 本物のリーダーシップを取れる人物が前面に立てば、ガラガラ、ポンの大掛
かりな政界再編が可能にもなるのである。

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バーニング周防社長と亀井静香・許永中を巻き込む芸能・政界相姦図を暴く
(下)                 経済ジャーナリスト 中野 忠良

 すでに周知となった許永中の“逃亡資金”作りに協力していた化粧品会社
「ヴァーナル」の太田勝社長は、亀井静香自民党政調会長の高橋志郎秘書を通
じて、亀井代議士の郷里・尾道市の市制100周年の記念イベント映画のスポ
ンサーになることで資金提供し、その一部1億8000万円余が許の逃亡資金
に流れたとされる。
 許永中は秘書の広瀬公子を通じて、バーニングの周防社長と接近、彼の政界
人脈が周防の政治家への接待攻勢となった模様である。
 政界の亀井代議士、闇の世界の許永中、芸能界の周防邦雄がお互いを利用し
合う関係となった。そして、周防の稼いだ金の大半が暴力団関係に流れたので
はないかと見られる。
 バーニングと周防社長は、目下、国税局の査察、(脱税)捜査を受けている
が、周防社長本人と、“鍵”を握るK副社長の2人は行方をくらましていると
いう。
 国税局の脱税捜査は、バーニング内部からの告発によるといわれるが、芸能
界で周防と対抗するSプロが影で糸を引いているとの噂もある。
 バーニング周防邦雄社長問題は、政界、闇の世界を巻き込んだ一大スキャン
ダルに発展する可能性がある。

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偽ブランド品が飛ぶような売れ行きで二部上場オリンピックの業績が絶好調
小売業でも呆れたモラルの荒廃         ジャーナリスト 佐藤 進

 東証二部上場で、首都圏で44店舗を展開する中堅小売業の「オリンピッ
ク」(本社・立川市、金沢良樹社長)が、高級ブランド「アルマーニ」の衣料
品を、本物と偽って安売りをしている疑惑がもたれていた(本誌7月19日号
で既報)が、先月、アルマーニの日本販売代理店が消費者の問い合わせに対し
「当社の製品ではない」と明確に回答していたことが分かった。

●日本代理店マネージャー「当社の製品じゃない」

 この消費者数人は先月、東京都内・白山店で購入した「アルマーニ・エクス
チェンジTシャツ」白色と黒色2枚を見て「偽ブランド品ではないか」と疑念
を持った。そこで、アルマーニの日本での販売代理店「アルマーニ・ジャパ
ン」の本社(東京都千代田区三番町)に持ち込んだという。
 応対したアルマーニ・ジャパンのゼネラル・マネージャー・曽根泰夫氏は、
その2枚のTシャツの手でさわり、またタグを確認するや、苦笑いしながら首
を横に振り「この品物は当社の製品ではありません」と回答した。
 アルマーニのTシャツは通常、7〜8000円でブティックなどで販売され
ているが、オリンピックではおよそ5年前から2900円で売られている。白
山店の他にも、首都圏の鶴見店、市川店、かまがや店、港北ニュータウン店で
扱っており、客は本物と信じて買っている。
 オリンピック側は取材に対して、こうした問題について「タグを含めて、私
どもの方で調べたところ、100%本物だと思って仕入れています。間違いの
ない商品です」(高橋修一衣料品部長)
 「6000人の従業員を抱えるオリンピックは、ニセ物を扱っていたのなら
社会的制裁を受ける。断じて本物である。ニセ物というのなら司直の手で調べ
てもらう」(歌川近衛総務部長)などと語っているが、同社がアルマーニ・ジ
ャパンに商品を持ち込んで確認を取るなどの動きはない。
 衣料品に詳しい関係者の話では「衣料品の仕入れのベテランなら、品物を手
でさわり、タグを見れば、偽ブランドと本物の見分けは簡単にできる。オリン
ピックがニセ物であることを知らずに売っているとは考え難い」と語る。
 オリンピックでは、アルマーニの他にも「ラルフ・ローレン」「カッパー」
「フィラ」のブランドと称した不自然な安値衣料品を販売し、飛ぶような売れ
行きである。
 同社の今年2月期決算では、売り上げ1530億円、経常利益60億円。そ
ごうや西武百貨店はじめ小売り業界全体が地盤沈下する中、こうした好調な業
績を上げる背景には、偽ブランド販売の利益が寄与していると見られる。

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 週刊メールジャーナル 2000年8月9日号 第48号(水曜日発行)
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