■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2000/11/01 No.59 週刊メールジャーナル 読者数7769人(前回) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 中川官房長官辞任決定までの醜い内幕/傲慢5人組が牛耳る自民党の末期症状 二部上場オリンピックが株仕手戦で大穴/秘密投資集団・B&B倶楽部の実態 【企業お家騒動】11/空前の欠陥タイヤ事件でも辞めないブリヂストン社長 ___________________________________ 中川官房長官辞任決定までの醜い内幕/傲慢5人組が牛耳る自民党の末期症状 不正汚職疑惑はまだまだ山積 ジャーナリスト 川崎 明 前号で指摘した、財団法人「ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団」(K SD)関連の任意団体であるKSD豊明会から、自民党東京都豊明支部をトン ネルに使って、豊明会中小企業政治連盟(豊政連)に対して行っていた寄付金 が、村上正邦参院議員らの支援に使われていた問題では、「国際技能工芸大学 (仮称)」の設立準備財団と設立推進議員連盟の関係、労働省からの補助金と の関係にまで及ぶ幅広い追及が、マスコミでもようやくはじまった。成り行き を注目したい。 もう一つ前号で指摘したのは、本誌執筆と発行までのタイムラグの間に何が 起きるか分からないと言うことであった。 ●流れ作ったのは料亭の懇親会での青木幹雄氏の発言 事実、中川秀直氏の官房長官辞任という、森政権の土台を揺さぶる事態の伏 線は24日夜から始まっていたようだ。 この夜、自民党橋本派と森派の参院議員が東京赤坂の料亭で懇親会を開いて いた。そこで回覧されたのが発売前の写真週刊誌「FOCUS」。あいさつに 立った橋本派の青木幹雄参院幹事長の発言は「支えられることと、支えられな いことがある」だった。暗に森首相は支えるが、中川氏はいつまでも支えられ ない。というものだった。 翌25日午前、亀井静香政調会長は主流4派(橋本、江藤・亀井、森、河野 グループ)に対して電話で「森首相支持を改めて打ち出して欲しい」と要請。 これは「日本人拉致疑惑打開策」発言の後始末を考えてのシナリオ作りであっ たが、同時に野中広務幹事長(橋本派)や江藤隆美会長(江藤・亀井派)は、森 派長老の塩川正十郎元総務会長に対して「中川氏切り」を暗に求める圧力をか け始めていたとされる。 次いで26日夜9時ごろ、自民党執行部にもたらされた情報が「今夜11時 からTBSが、中川氏が女性に捜査情報を流したとされる会話テープを流す」 というものだった。 この日の衆院内閣委員会での中川官房長官に対する野党の追及を聞いて、 「もう持たない」と思ったのは小泉純一郎森派会長だけではなかったらしい。 しかし辞任の時期をめぐっては意見がまとまらず、それまでの楽観論が変わ ったのは、「会話テープの公開」情報だったようだ。 同夜10時過ぎに小泉会長は森首相に会っている。その場で後任官房長官に 福田康夫氏を決めている。 ●一国の首相にリーダーシップも政策もない見苦しさ この時の、後任人事をめぐって野中幹事長が小泉会長に噛み付いた発言(2 8日、福井市での講演会)は自民党の末期的状況を示す、象徴的な出来事だと 思われる。また、「FOCUS」編集部が一部の民放にテープを出した背景に も、興味深い事実が見られるが、改めて追ってみたい。 ともあれ、共産党不破委員長が言うように「(中川官房長官の辞任は)とか げの尻尾きりどころか胴体切り」であり、首相自身も「任命権者の私の責任は 重い」と語っている。(ところが、この発言をめぐっても、またもや執行部か ら注意をされて、意味の曖昧化に必死になっているようすで、誠に見苦しい) にもかかわらず、前号で紹介した政界仕事師5人組らは、これまでの筋書き どおり、12月初めに予定している内閣改造・自民党執行部人事まで、いまの 主流派体制を守ることのみ考えている。 そもそもこの内閣は、たった一晩の密室協議で作られた内閣で、国民誰一人 政策らしいことを聞かされていない。 その理由を近ごろ国民はようやく気がつき始めた。公約違反といわれるよう なことのないように、政策発表は意識的に避けたということが。 首相の条件としては、リーダーシップを発揮できないことが最大の要件だっ たということも、この期に及んでようやく呑み込めたのである。 仕事師の言うことを聞いてくれるような総理大臣でなければ、彼らにとって 都合の悪いことがあるのではないかと勘ぐられても仕方が無い。だが、国民に とっては「もう結構」である。一刻も早く政権交代をお願いしたい。 ただし、その前に、捜査情報漏えいの中川疑惑は明らかにしなければならな い。それにもうひとつ村上疑惑。まだあった鈴木疑惑もそうだ…… ___________________________________ ⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔ 二部上場オリンピックの金沢良樹社長が株の仕手戦で大穴、業績悪化が予想 秘密投資集団・B&B倶楽部の実態 経済ジャーナリスト 中野 忠良 偽ブランド商法で告発された東証2部上場のオリンピック(本社・立川市、 金沢良樹社長)は、来年2月期決算で業績悪化が予想される。 その理由は、金沢社長が「株の仕手戦で大穴をあけた」というもので、会社 の業績に影響するほどの大損害をこうむったと伝えられる。 さらに、「同社の会長、社長に次ぐナンバースリーの専務が、金沢社長と対 立、内紛の状態にある」という。 内部告発者によると 「金沢社長は秘密の株式投資クラブ“B&B倶楽部”の会員で、同業のドン・ キホーテの安田隆夫社長もメンバーになっている。この倶楽部では、会員だっ た新井将敬代議士が株で大損して自殺した。その後、B&Bの名称を、エス・ ケイ・二十一総合研究所と変えて銀座八丁目に事務所を構えている」と言う。 ◆ベンチャー標榜する新興経営者も同様に損失か? このB&B倶楽部を作ったのは野村証券OBの石原勲と市村洋文(現KOB E証券専務)の両氏といわれる。 石原氏はパチンコメーカーの平和・中島健吉会長の株の指南役として派遣さ れ、現在はパチスロ最大手にのし上がった「アルゼ」の岡田和生社長の側近に なっている。岡田社長もB&B倶楽部のメンバーである。 同倶楽部のメンバーは「北の家族」の鈴木廣明社長やイ・アイ・イの高橋治 則代表、日本リートの福岡暁子、ジャックの渡辺登、日本エーエムの藤丸義 寿、ケイビーの長谷川浩、光通信の重田康光、グッドウイルグループの折口雅 博、エイチ・アイ・エスの沢田秀雄、武富士の武井保雄会長らもいる。 こういった人々とオリンピックの金沢良樹社長が一緒になって株式投資に手 を染め、仕手戦で大損害をこうむったとすれば、ハンパな額ではないだろう。 ___________________________________ ∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇ 【平成のお家騒動】第11回 ブリヂストン 経済ジャーナリスト 中野忠良 米国で死者100人以上、空前の欠陥タイヤ事件でも辞めない海崎洋一郎社長 ブリヂストンの米国子会社「ブリヂストン・ファイアストン」(略称・BF S)は、今年8月8日、フォード・モーターのSUV(スポーツ・ユーティリ ティー・ビーグル)に搭載したタイヤをリコール(無償の修理・交換)すると 発表した。 これは、米高速道路交通安全局(NHTSA)が、タイヤの欠陥とみられる 複数の事故で40人以上が死亡していることを調査しはじめたことを知って取 った措置といわれる。BFSが無償交換するタイヤは、数百万から2000万 本に達するとみられ、回収の損失はざっと372億円と試算され、経営への影 響が確実的である。 ブリヂストン本社の海崎洋一郎社長が、9月11日、タイヤリコール問題で 初めて記者会見した。欠陥が特定されないまま自主回収に踏み切ったのは「安 全を優先したため」と説明したが、品質管理や危機対応で親会社として米国子 会社を十分に掌握できていたなかった点を認め、苦渋に満ちた会見で、海崎社 長は思わず涙ぐむ場面もあった。 ●隠ぺい工作も露呈、損害賠償額は兆単位になる リコール問題が表面化した三菱自動車の河添克彦社長は引責辞任している が、海崎社長は「BFSの再生に、もう一度チャレンジするのが責任の取り 方」と説明し、当分はトップの座にとどまる意思を表明した。 だが、BFSが、フォードの公聴会で、昨年サウジアラビアのタイヤの自主 回収を報告せず、事故事実を隠ぺいしようとしたことでユーザーの不信感を買 ってしまった。 海崎社長は「英語のできない日本人が、あの公聴会の雰囲気の中で議論を行 うことは無理」と、日本企業が海外企業を買収することの難しさを述べてい る。 最新情報では、タイヤ欠陥事件の支社は100人を突破しており、賠償額は 兆単位になると予想される。 9月19日には、ファイアストンの小野政敏会長(63)が引責辞任してい る。海崎社長の進退も当然問われることになろう。 (次回はダイエー) …………………………………………………………………………………………… このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 配信を希望または中止されたい 方はこちらでどうぞ。 http://www.mail-journal.com/touroku.htm ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 2000年11月1日号 第59号(水曜日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 発行人:メールジャーナル社 代表 大森哲夫 東京都千代田区富士見2-10-11-3F 電話 03-3234-1191 Fax 03-3234-1193 ホームhttp://www.mail-journal.com/ メールrequest@mail-journal.com 転載・再配布・引用等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |