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2001/1/3-10 No.68    週刊メールジャーナル   読者数8016人(前回)
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森首相アフリカ訪問のウラ事情/ODAがらみの利権屋の思惑と鈴木宗男氏
京セラ稲盛和夫の仏門生活は偽態/超ワンマン経営で後継社長の人材がいない
パチスロの「アルゼ」が40億所得隠し/抱き合わせ販売で独禁法違反の疑い
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森首相アフリカ訪問のウラ事情/ODAがらみの利権屋の思惑と鈴木宗男氏
なぜ今?マスコミの解説は説得力ゼロ      ジャーナリスト 川崎 明

 森喜朗首相が7日午後、アフリカ3カ国とギリシャに向けて「年始まわり」
に出掛けた。
 なぜいまどきアフリカなのか?国民に向けた説明は無いままだ。
 国連常任理事国になるには、大票田であるアフリカ諸国の賛成が不可欠だか
らと、マスコミは言うが、常任理事国になって何をしようというのか、その覚
悟のほどは、まだ、国連の場でも表明されていない。
 もちろんその前に、国民に向けて、この国ができる国際貢献が何なのか、そ
の中身の説明が必要だ。
 常任理事国になれば、これまでのように、途上国援助(ODA)をばら撒け
ば足りると言うような外交姿勢では、済まされなくなるのは明らかだ。
 湾岸戦争時の二の舞を繰り返すことはできないし、さりとて、自衛隊をどこ
まで出せるかという、国民のコンセンサスはできていない。
 その意味では、こんどの南アフリカ、ケニア、ナイジェリアの3カ国に、年
始まわりをする理由は薄弱だ。

●3カ国とも、現職首相の訪問は歴史上初めて

 現職首相がサブサハラ(サハラ砂漠以南のアフリカ)に出掛けるのは、歴史
上初めてのことだというからには、それなりの理由があるはずだ。
 いまなぜ、国民の支持率最低のリーダーが出掛ける必要があるのか、全く分
からない。
 昨年、クリントン米大統領がナイジェリア、タンザニアに出掛けた。一昨年
はシラク仏大統領、ブレア英首相がサブサハラに出掛けた。だから、というの
では、単なる追随であり、独立外交の姿勢は微塵も見られない。
 今回、森首相は各国がODAをもとにして作った施設を視察する。しかし、
「バラマキ外交」の批判を警戒して、新たな資金援助の「おみやげ」は持たず
にでかけたという。
 本当にそうなら、なぜ今、森氏の「年始まわり」なのか、ますます説得力が
無くなる。
 緒方貞子前国連難民高等弁務官が同道していることもあって、難民職業訓練
施設を視察するのは理解できるが、これまでの、ODAの実績を自慢して歩い
てどれだけのメリットがあるというのだろう。
 こちらからは、何の約束もせず、先方からだけ、常任理事国応援票の約束を
取り付ける。そんな器用な外交が、敗戦後ただの一度でもこの国の外交交渉で
あっただろうか。
 「人間安保委員会」の宣言をするようだが、これは去年の焼き直しで、国際
的にも評価は低い。

●自民党にとって「見返りなき途上国外交」あり得ぬ

 本誌が前号(昨年末No.67)で指摘した、ODAを巡る自民党内のごたご
たを見れば、今回の「年始まわり」は、その延長線上にあるのではないかとい
うことが容易に察しが着く。
 鈴木宗男総務局長は党内きってのODA族であり、ODA予算の削減には反
対の立場だ。しかも、鈴木氏の周りには、アフリカ諸国の外交官や仕事師たち
が取り巻いており、彼らのなかには、自らがODAがらみの利権屋になってい
る者もいるといわれている。
 彼らが、常任理事国応援団を餌に鈴木氏を動かし、外務省応援団を自認する
鈴木氏が、外務省を動かしたと見られているのはそのためだ。
 自民党の仕事師5人組の一人であり、外交族としてODAがらみの政治資金
を抑える鈴木氏が、見返りなしの途上国外交に森氏を担ぎ出すはずがないと、
衆目の見るところは一致している。頭隠して尻隠さずとはこんなことをいうの
だろう。

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【平成のお家騒動】第20回  京セラ   経済ジャーナリスト 中野忠良
稲盛和夫の仏門生活は偽態だった/超ワンマン経営で後継社長の人材がいない

 半導体部品、電子部品、ファインセラミック部品、情報機器、光学精密機器
などで“垂直統合経営”を推進する「京セラ」(伊藤謙介社長)は、売り上げ
7550億円、2000年度「連結売上高1兆円」の事業目標を掲げて、破竹
の勢いで成長を続けてきた。
 1959(昭和34)年の創立以来、京セラを率いてきた創業者の稲盛和夫
(現名誉会長)は、3年前の1997(平成9)年の夏、突如、一切の公職か
ら退いて仏門に入るという決意を発表、世間をアッと驚かせた。
 実際に仏門に入り、頭を剃り、法衣を着て仏門生活に入ったのである。9月
11日の京都駅ビルの改築セレモニーに出席したのを最後に公の場から姿を消
した。
 ところが、稲盛氏は毎夜、京都・祇園の茶屋に現れ、美女をはべらせて酒を
飲んでいるし、京都商工会議所会頭の椅子からは退いていなかった。
 側近によると、稲盛氏は医者から“胃ガン”と診断されて入院、手術をした
のであるが、元気で退院した。

■経営の実権を握り続ける/補助金不正受給の醜態■

 京セラの経営は、創業8人衆の一人・伊藤謙介氏にまかせ、名誉会長のポス
トにあり、稲盛は経営の第一線から退いた形になっている。だが、実際は伊藤
社長は「自分は社長の器ではない。大事なことは稲盛さんに相談する」と言っ
ており、実権は握っている。
 その後の京セラは第二電電の筆頭株主に収まり、電子部品を扱っている関係
からパチンコメーカー「平和」の買収に食指を動かしたり、経営破たんした
「三田工業」の再建に乗り出した。
 こうした動きは稲盛の指示によるものと思われ、仏門生活に入ると宣言した
ことは一体何だったのか。まさか世間を欺くための偽態だったわけではあるま
い。
 最近、京セラは、ソーラーカー開発で、通産省から「補助金不正受給」を受
けていたことが発覚、返還請求を受けるという恥さらしをやっている。
 稲盛から経営をまかされた伊藤謙介社長は創業8人衆の最後の一人で、後継
者難が深刻である。こうなると、創業者の稲盛といえども、その身勝手な行動
は許されないだろう。                 (次回は全日空)

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パチスロの「アルゼ」が40億所得隠し/抱き合わせ販売で独禁法違反の疑い
                    経済ジャーナリスト 中野 中良

 パチスロのトップメーカー「アルゼ」(本社・江東区、岡田和生社長)は
12月27日公正取引委員会から、パチスロ機の抱き合わせ販売で独占禁止法
違反の疑いがあるとして「警告」を受けた。
 さらに東京国税局の税務調査により、1997年〜99年の3年間に約40
億円の所得隠しをしていることが12月28日判明した。
 その手口は、米国ラスベガスにある子会社にパチスロ機の組み立てを発注
し、完成した製品を買い取ったように装い、子会社に約40億円を払っていた
ものだ。実際には、製品の輸出入はなく、経営の悪化していた子会社に対する
資金援助だったという。

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  週刊メールジャーナル 2001年1月3日/10日合併号 第68号
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