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  2006/9/6  No.350   週刊メールジャーナル  読者数11595人(前回)
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●民主党参院選最大のターゲットは片山参院幹事長か?
(会員制経済情報誌『現代産業情報』9月1日号より転載)

 民主党を率いる小沢一郎代表と、郵政民営化法案に一貫して反対し、自民党
を離党した平沼赳夫元経済産業相の“急接近”が、永田町ではその思惑をめぐ
って話題となっている。

 「小沢氏の親衛隊といわれる民主党若手集団の一新会が9月4日に開く勉強
会の講師に平沼氏が呼ばれて快諾したことが報じられて、両氏の異常接近がい
っきに表面化した」(民主党の若手議員)

 さらに両氏の接近を煽ったのが、8月24日のゴルフだった。小沢氏のゴル
フの呼びかけに平沼氏ばかりでなく、やはり郵政民営化法案に反対した造反組
の綿貫民輔国民新党代表、堀内光雄元経産相が応じた。

 「小沢氏の狙いは、日頃から主張している来夏の参院選に勝つための布石。
彼は参院選で一人区を制すれば自民党を倒せると公言しているが、三人の参加
者の地元はいずれも一人区で、自民党を離れたとはいえ今でも彼らは県政に力
を持っている。彼らの力を借りれば自民党候補者に勝てる」(政治部デスク)

 すでに綿貫氏の地元である富山県では統一候補の擁立で合意しているとの見
方もあるが、やはり注目はポスト小泉の一人と目されたこともある平沼氏との
関係だ。

 各紙とも記事にはしていないが、ゴルフ場で小沢氏と記者の間でこんなやり
とりがあった。

 記者「今の自民党はおかしいという認識で平沼さんと一致しているのか」
 小沢「と思う、だって彼のところも無理やり候補者を立てられた。しかも候
補者は比例のトップだったんだってなあ。現職でいるわけだ。そういう思いは
同じじゃないか」

 このやり取りには少々の説明が必要だろう。自民党が平沼氏に差し向けた刺
客は、日本看護協会をバックにした阿部淑子氏だった。

 阿部氏は小選挙区で平沼氏に4万票以上の差をつけられて敗れたが、比例の
名簿順位が1位だったため復活したのだ。

 そいうした“ゾンビ議員”が地元に存在することを平沼氏としては許せない
との思いが強いのではないかというわけだ。

 そして、小沢氏が照準を定めた相手は自民党岡山県連の会長で、来夏に改選
期を迎える片山虎之助参院幹事長である。

 誤解を恐れずにいえば、小沢流のあらゆる手練手管を使って片山氏を選挙で
落としてしまえということだ。

 「参院選で小沢氏が29ある一人区で勝つことを最優先にしているのは、複
数区では引き分ける可能性が高いからだ。つまり一人区の勝ちがそのまま勝利
につながる」(関係者)

 民主党にとって一人区勝利の象徴的な選挙区に選ばれたのが、片山氏が出馬
する岡山県という構図だ。

 「片山氏がターゲットにされたのは参院幹事長ということもあるが、そのキ
ャラも見逃せない。そのイメージは古い自民党体質そのままで、発言内容もあ
いまいなものだ。

 にもかかわらず、若手の山本一太氏同様出たがりで、テレビ出演も多い。同
氏は青木幹雄参院会長の虎の威を借りて傲慢だとの評があり、政界での評判は
は必ずしもよくないし、敵も多い。

 また、危ない筋からの献金もあり、スキャンダルがいつ表面化してもおかし
くない」とベテラン秘書が明かす。確かに片山氏の強引な政治手法などへの批
判は根強い。

 「しかも青木、片山氏が所属する平成研はゴタゴタ続きで、派閥の体をなし
ていない。

 津島雄二氏の会長就任で津島派とは名乗っているが、青木、片山氏らに牛耳
られており、派内には不満が鬱積している。

 もともと平成研は田中・竹下派を汲む派閥で、その中枢にいた小沢氏は派内
事情にも通じているはず。片山氏のアキレス腱も調査済みなのでは」と、平成
研の関係者が読む。

 しかし、そうはいっても5年前の参院選では、片山氏は民主党候補者を問題
にしなかったことも事実で、小沢氏側に勝算はあるのだろうか。

 「参院選は選挙区が県全体で広い。このため、勝つには候補者に県議、市議、
町議など地方議員との太いパイプが求められる。実は片山氏以上にこうした地
方議員に影響力をもっているのが平沼氏です。

 離党した平沼氏が民主党候補を応援するようなことになれば、形勢は一変に
逆転する。

 しかも、前回の参院選(平成16年選出)で当選したのは民主党の江田五月
氏だから、片山氏に勝つ要素はある」と民主党関係者がいい切る。

 さらに小沢氏は、安倍官房長官が総裁選に正式出馬した9月1日に、著書
「小沢主義・オザワイズム」を出版した。安倍氏に挑戦状をたたきつけた格好
だ。

 安倍氏の後見人を自認する中川秀直政調会長が、思わず「敵は小沢だ。総裁
選も臨時国会も参院選もみんなそうだ」と、口走ったという。

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【あとがき】

 今朝8時27分、秋篠宮妃紀子さまが男の子(親王)を出産し、国中が沸い
た。

 我が家では、夫婦揃って同じ価値観に立つことは滅多にない。先ごろの甲子
園での高校野球決勝戦再試合の日も、妻は勤め先を早帰りしてまでTV観戦を
したほどだったが、応援していた学校がそれぞれ違っていて、片方が手を叩い
て喜んだ始末だ。

 今朝は、第1報がTVのテロップで流れたとき、思わず二人とも大きな拍手
をしてしまった。
 
 先ごろの皇室典範改正に関する有識者会議の答申についても、二人の見解は
割れたままだ。

 安倍官房長官は、今朝の首相官邸での記者会見で、「皇室典範の改正につい
ては、慎重に、冷静に、しっかりと落ち着いた議論を行なっていくことが必要
ではないか」と述べ、政府も、皇室典範の改正を見送る方針を固めた。

 会議の結論については、国民の意見も割れており、自民党内にも“拙速”と
の批判が強かっただけに、41年ぶりの親王さま誕生は、国中にホットした空
気を醸し出した。

 しかし、現行典範のもとでは、女性皇族は結婚に伴い皇籍を離脱することに
なり、男子が誕生されても、皇室が先細りになる状況に変わりはない。

 何ごともなければ、恐らく半世紀ぐらいは、結論を先送りにしてもいいのか
もしれないが、拙速を嫌うというのであれば、この議論は、落ち着いて続ける
必要がある。

 少なくとも20年ぐらい先までには、国会で、全員一致で承認されるような
改正が行なわれることが望ましい。

 単なる“凍結”ではなく、今回の答申を踏まえた議論を継続する公式な場を
改めて組織して欲しい。

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 週刊メールジャーナル 2006年9月6日 第350号(水曜日発行)
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