■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2007/2/7 No.368 週刊メールジャーナル 読者数11430人(前回) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●支持を失う「拉致問題」の実態 (会員制経済情報誌『現代産業情報』2月1日号より転載) 社会はとかく“聖域”を生みがちである。事件被害者への批判タブーもその 一つ。 悲惨な事件に遭遇した被害者の傷は深い。しかし、そこに支援者と名のつく 取り巻きが群がることによって、一切の検証が封じられ、疑問や批判は「人道 的見地」から、タブーに仕立てられていく。 世間は取り巻きの言動を通じて、「事件の悲惨さ」を見ることになるが、同 時に思惑も察知し、やがては反発を買う。 反発は決して表立って伝えられることはない。その結果、事件が投げかけた 問題は世論から遊離し、本質はぼかされる。 自民党の山崎拓・安全保障調査会長が訪朝し、北朝鮮の高官らと会談したこ とを、拉致被害者や支援団体は厳しく批判した。 だが、その光景には違和感を禁じえない。象徴的なのが、増元照明・拉致被 害者家族会事務局長の「政府方針に反しているのだから、自民党も山崎氏に離 党勧告ぐらい出してもいい」という発言。 少なからずの国民が「何様のつもりなのか」と、耳を疑ったであろう。いか に拉致被害者の肉親だからとはいえ、許容される種類の発言ではない。 いつから政府・自民党の圧力団体になったのか。その政治色濃い発言が、声 なき反発を呼んでいることを、当事者たちは感じていないのであろう。ゆえに、 そうした「活動方針」の問題点が認識されることはない。 北朝鮮による日本人拉致は、許されざる国家犯罪である。しかし、誤ってな らないのは、日本国民が支持しているのは、被害者の救出・奪還運動であり、 決して北朝鮮政権打倒運動ではない点である。 だが、拉致関係者の動きは、ここを見誤るかのような方向に流れつつある。 「蓮池透氏が家族会の事務局長を辞任した背景には、関係者内部の路線対立 がある。支配的な対北強硬路線に対し、蓮池氏は『清濁併せ呑む』という合理 的な考え方。 場合によっては二元外交も是認するスタンスでした。このため、対北強硬路 線の益元氏に交代させられた」(ジャーナリスト) 「清濁併せ呑むという方法は相手によりけり。北には通用しない」という増 元氏の考え方は、結局のところ、家族会を取り巻く「救う会」一致するものだ。 「救う会幹部の運動方針は、北の体制打倒を目指している。だが、多くの日 本国民は、そこまで求めていない。 拉致被害者が日本に還り、真相が明らかになることを望んでいるというのが、 国民の心情でしょう。取り巻きの救う会の方針に引っ張られすぎると、世論は ついていけなくなる」(同) 拉致被害者奪還運動に「北政権打倒」というイデオロギー色が濃くなるほど、 北分析を生業(現代コリア研究所)とする救う会の佐藤勝巳会長や西岡力常任 副会長には追い風となる。 安倍政権こそ、拉致問題がなければ誕生することはありえなかった。小泉政 権も、内政の手詰まりを訪朝で挽回しようとするなど、拉致問題は政権浮揚策 の側面を持っている」(同) 政界を含めた関係者、取り巻きにとって、拉致は利権化している状態と言わ ざるを得ない。 その中で、救う会内部では金銭がらみのトラブルが発生し、佐藤会長らが告 発された。醜聞に、世論は「取り巻きの怪しさ」を察知する。 ここに、政治家を顎で使って「北を打倒せよ」と言わんばかりの運動が、相 次いで世論の支持を低めていく。 “引き気味の世論”が如実に垣間見えたのが、04年参院選に出馬した増元 氏の落選であった。 「違和感」は、海外からも指摘された。昨年7月、日本の拉致関係者と面会 した韓国の「拉北者家族の会」の崔成竜代表は、「日本が拉致問題を政治化す ることに大きく失望した」と表明したのである(聯合ニュース) 山崎氏の二元外交に、日本政府も「国民を代表する国会議員の渡航は望まし くない」(塩崎官房長官)と、山崎氏の行動に冷淡だ。 「北が誠実な対応をしない以上、圧力をかけていくのは当然」(安倍首相) という方針に照らせば、山崎氏の訪朝は二元外交となるのだろうが、それが本 当にマイナスに作用するのか、その検証は一切ない。 小泉首相の2回目の訪朝が、山崎氏や平沢勝栄氏の非政府交渉から生まれ、 子供たちの帰国につながったことを、現在無策の安倍政権は考えたほうがいい。 国家間の交渉は、握手しながら反対の手で殴りあう種類のものである。正攻 法にこだわるだけが能ではない。山崎氏を批判する前に謙虚に検討すべきと指 摘しておく。 「政権打倒」化した拉致問題は、北の無用な硬化を招きかねない。国内では、 世論の支持を失う。 拉致被害者を取り巻く勢力の「利害」が、結局は奪還を妨げ、関係者の不遜 を生み、悲惨な事件の本質をぼかして、国民の誤解を誘発する不幸な現状。 マスコミが決して報じない「拉致権力」の実態を、弊誌は環境浄化のために 強く訴えたい。 ◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』購読のご希望は、本誌が お取次ぎします。お申し出あれば、見本誌を無料でお送りいたします。 【お知らせ】 ◆◆ 第六回 全国社内誌企画コンペティション 募集開始 ◆◆ Challenge! あなたの企画を見せてください いよいよ、恒例の社内誌企画コンペティションが始まります 社内誌の専門家による客観的な審査が受けられ、 今後の社内誌制作を変える大きなきっかけとなります 詳しくは ⇒http://www.commu-suppo.net/competition.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃第七回社内広報サロン 2月22日開催!! ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 社内報編集者のみならず社内広報を担当される皆様に、自由に参加して頂 き、自由な雰囲気の中でリレーション、知識、ノウハウを深めていく場。 今回は、「社内報なんでも相談会」と「社内広報とブランド」をテーマと した、2つのグループディスカッションのコースがあります。 次回開催は 2/22木曜日 18時30分です 開催・詳細については、下記でご確認ください http://www.commu-suppo.net/salon/20070222salon.pdf 皆さまのご参加をお待ちしております。 ------------------------------------------------------------------- 株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション 社内広報事業部 豊田 健一 Tel 03-5312-7471 Fax 03-5312-7475 E-mail ;toyoda@nana-cc.com URL ;http://www.nana-cc.com ------------------------------------------------------------------- ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 2007年2月7日 第368号(水曜日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社 〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201 ホームhttp://www.mail-journal.com/ メールadmin@mail-journal.com 転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |