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  2007/9/12  No.399   週刊メールジャーナル  読者数10937人(前回)
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■社内コミュニケーションと社内広報・その13■
 
「内部統制と社内広報 5」

(この論文は「ナナ総合コミュニケーション研究所」が運営するウェブサイト
「コミサポ・ネット」にアップされた会員向けコラム「社内広報を考える」か
ら転載したものです)
 URL : http://www.commu-suppo.net/net.html

 内部統制整備の作業は、大きく「文書化フェーズ」と「評価フェーズ」の二
つに分けることができる、ということを述べてきた。

 文書化に当たっては、これまでの作業マニュアルを書くような感覚で作成す
るのではなく、内部統制監査が行なわれた時に、その「業務プロセス」が、統
制上の要点に沿って適切に実施されているかどうかを、漏れなくチェックでき
るように書かなければならない。そのためには、業務プロセス監査の網羅性が
求められる。

 また、そのプロセスが適切に行なわれたかどうかの評価に際しては、その評
価の妥当性が明確に示せる根拠が分かるように文書化しなければならない。な
どといったことを、これまで述べてきた。

 ところで、そのような文書化と評価とが、社内広報とどのような関係を持つ
のであろうか、ということの理解が必要になる。

 一つの業務プロセスの内部統制の設計状況が適切であっても、他の業務プロ
セスの内部統制が適切に設計されていなければ、会社全体としての内部統制の
整備状況の有効性を評価することができない。

 したがって、業務プロセスごとの文書化は、会社統治の理念や価値観にそっ
て、統一基準で作成される必要がある。

 例えば、事業部ごとに、多様な事業を行なう会社経営では、業務プロセスの
文書化に際しては、経営理念や業績価値観の共有化が必要になる。

 そこに、全社的な社内広報のトップマネジメントの必然性が登場してくるの
である。

 一般に、業務プロセスに係る内部統制の設計状況を評価する手法としては、
「ウォークスルー」と呼ばれる手法が用いられる。

 このウォークスルーの実施方法については、少し専門的になりすぎるので、
ここでは省略するが、ウォークスルーの実施に際しては、会社統治の理念と業
績評価の価値観を、内部統制の「設計評価」にきっちり当てはめなければなら
ないのである。

 つまり、社内広報がしっかり浸透していなければ、設計評価に必要な、リス
クコントロールの有効性を評価できないからである。

 なぜなら、リスクコントロールの根拠となる、業務プロセスの諸規定、手続
き、マニュアル等に不備はないか、不足はないか、陳腐化して形骸化していな
いか、などといったチェックの基準は、会社統治の理念や業績評価の価値観そ
のものだからである。

 このウォークスルーを、いかにしっかりできるかが、内部統制の鍵であると
いってよい。

 会社の中で、誰がこのウォークスルーを担当するにせよ、日本版SOX法に
対応する関係部署や責任者は、内部統制の価値観を共有していなければ、業務
プロセスの内部統制の整備状況について、不備や改善点を見つけたり、早期に
対応することはほとんど不可能といってよい。

 こうして、文書化の基準をクリアすることができたとき、初めて、内部統制
のプロセス評価が可能になるのである。

 私は、現役時代広報マンとして、会社の内部統制の仕組みづくり(システム
構築)にもっと深く関わっていれば、会社は、経営破たんに追い込まれること
はなかったのではなかったかと、いまも思われてならないのである。
(この項おわり) 


【お知らせ】

■第11回社内広報サロン 10/26 金曜日 開催■
  「メディアミックスを考える」

 『社内誌白書2007』の調査で、約3割の企業が「WEB社内報がある」と
 回答。WEB社内報と印刷社内誌それぞれの役割への認識、WEB社内報
 の特性への理解、技術面での熟達が進んできたことが、その要因であると
 思われます。今回は「紙メディア」と「WEBメディア」のメディアミッ
 クスについて、皆さんとお話ししたいと思います。
 詳細とお申込は
 http://www.nana-cc.com/what/20070831/news.pdf
 
 注、4/1、事務所移転しました
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 株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション
 取締役 社内広報事業
 ナナ総合コミュニケーション研究所  所長
 豊田 健一

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 週刊メールジャーナル 2007年9月12日 第399号(水曜日発行)
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