■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2007/9/19 No.400 週刊メールジャーナル 読者数10934人(前回) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●反安倍の与謝野氏の変身だが、どうなるか? (会員制経済情報誌『現代産業情報』9月15日号より転載) 病み上がりの官房長官が、存在感を増しているという。 素早い遠藤農水相の解任に関しても「首相 蚊帳の外」「与謝野 麻生氏動 く」と『朝日新聞』が1面トップで報じたほどだ。 遠藤辞任を急いだ与謝野官房長官の頭には、閣僚スキャンダル対応が後手に 回り、参院選惨敗の一因となった改造前の官邸の危機管理に対する不安があっ たことは間違いない。 まるで与謝野氏一人で、かつての「チーム安倍」のダメぶりを払拭した感じ である。 それにしても、いまだに謎のままなのが、安倍首相が内閣改造で、なぜ無派 閥で病み上がりの与謝野氏を官房長官に起用したかである。 有力候補者だった菅義威総務相(当時)に改造直前に「政治と金」に関する スキャンダル報道があり、同氏の官房長官登用をあきらめたといわれているが、 他に候補者は複数いたという。 それはともかく、内閣改造前に与謝野氏に関する興味深い話があることは、 政界でも意外に知られていない。 改造1週間前の8月21日夜、赤坂で「反安倍会合」といってもいい集まり があった。 参加したのは野田毅(元自治相)、小坂憲次(元文科相)、山本公一、渡海 紀三郎、三原朝彦、後藤田正純の6氏に加えて、仕切り役の園田博之氏である。 「小坂は参院選後の代議士会で首相の面前で首相退陣論を吐いたし、後藤田 も安倍が責任を取って辞めるべきだと公言した。 注目なのは園田だ。彼は与謝野の一人しかない子分。与謝野は以前から園田 をソノヒロと呼んで可愛がってきた。つまり、この反安倍会合は与謝野の肝い りでスタートした」(政治部デスク) ところが、初会合になぜか与謝野氏は欠席したのだ。当日、記者から与謝野 氏の欠席を問われた園田氏は「予定があるのかないのか、会の趣旨の賛同に今 一つというか。本来、与謝野さんが作ろうといって立ち上げた会なのだが」と 本音を漏らした。 結果論から言えば、この時点で与謝野氏は安倍サイドからなんらかのアプロ ーチを受けていたことになる。 与謝野氏は、自ら反安倍のグループを立ち上げながら、閣僚ポスト欲しさに 梯子を外したことにならないか。 話は一転するが、9月8日付『朝日新聞』夕刊に「先物取引3社営業停止処 分」「トラブル隠し」というベタ記事が掲載された。 商品先物取引をめぐる業者と顧客のトラブルという珍しくないニュースだけ に、記事にしていない全国紙もあり、話題になることもなかった。 処分された業者の一つが「オリエント貿易」(本社・東京新宿区)なのだが、 同社と与謝野氏の親密な関係は、業界では知る人ぞ知るところだ。 オリエント貿易など中小の商品先物業者は朝日企業グループを形成している が、その中心に位置するのがコンサルタント業の「(株)加藤経済研究所」 (本社・福岡市)である。 この加藤経済研究所の代表取締役が加藤幸男氏で、彼が朝日企業グループを 率いている。 また加藤氏は、政治団体「政経政策研究会」の代表者で、同会はオリエント 貿易の中に置かれている。 この政経政策研究会を通じて、顧客とトラブルが絶えない商品先物マネーが 与謝野氏に献金されているわけだ。 例えば与謝野氏の資金管理団体である「駿山会」の政治資金報告書(公表さ れているいちばん新しい平成17年分)によれば、政経政策研究会から同会に 250万円が献金されている。16年分に関していえば300万円となってい る。 「政治献金ばかりでなくパーティ券の購入もある。16年に与謝野は大がか りなパーティを開いているが、この時は加藤個人で60万円分を購入し、先物 業者や関連団体が400万円以上の券を買っている。17年までの10年間で、 与謝野に流れた先物マネーは7500万円に達するという」(社会部記者) 官房長官に就任して間もなく、与謝野氏は番記者に先物マネーとの関係を聞 かれて、オフレコでこう答えている。 「あれは10年間の積み重ねだ。昔から仲良くしている人で、ああやってく れ、こうやってくれといってくる人じゃない」 こんな弁明でごまかされるのは、経験の浅い番記者だけだろう。見返りのな い、見返りを期待しない政治献金があったらお目にかかりたいものだ。まして や献金元はやばい業界なのだ。 いまさら言うまでもないことだが、政界は一寸先は闇だ。与謝野官房長官に 吹く風が、いつ順風から逆風に変わるとも限らない。 【あとがき】 23日の自民党総裁選挙を前に、福田康夫、麻生太郎両候補の地方遊説が続 いているが、東京以外の聴衆の反応は、若干の差はあるが、麻生氏が善戦して いる印象だ。 もっとも、かなりの地方組織が党員投票を行なったとしても、福田氏の優勢 をひっくり返すほどの地方票が麻生氏に入るとも思えない。 それにしても、僅か一昼夜にして、地すべり的に福田支持に固まってしまっ た派閥の意志は、とうてい“民意”を反映しているとは思えない。 参院選惨敗の原因の一つが、民意の汲み取りを怠った安倍政権に対する国民 有権者の反応だったとすれば、こうした派閥の意志決定もまた、民意からかけ 離れているといわざるをえない。 外相、幹事長として首相に寄り添い、参院選の惨敗後も真っ先に続投を進言 した麻生氏の責任は重いが、福田氏の責任も軽くはない。 1年前の総裁選では、安倍氏の有力な対抗馬に擬せられながら出馬を見送り、 党内が安倍氏に雪崩をうつ素地をつくったのは福田氏であり、続投にも表立っ て異を唱えなかったからだ。 その意味で、事実上「福田でいこう」と決めた自民党派閥領袖らの判断は、 有権者の目には奇異に映った。 派閥会長の中には、「いまや派閥といっても、かつての派閥とは違う」とい う人もいるが、そのせいか、麻生氏推薦人20名の中には、伊吹派から5人、 山崎派から2人、古賀派から2人、津島派から4人の各派有力議員が名を連ね ている。 小泉以前の自民党なら、この程度の“配慮”は、なされて当然だが、その派 閥も壊れてしまったといういま、不自然な“てごころ”を感じてしまう。 ならば、23日の投票日には、この他に誰が麻生氏に票を投ずるのか、有権 者は、しっかり注目する必要がある。 そのことが、来る総選挙における民意の反映に、直結するであろうことを、 本誌は予告しておきたい。 ともあれ、なぜ2人の他に、「民意を代弁したい」という候補者を出せなか ったのか、そうした自民党のこんにちの姿は、まさに壊れてしまった姿だ。 仮に、福田氏が首相となってこの国会をいかに運営しようとしても、民意を 反映していないことでは安倍首相と変わりはなく、ご本人が言うように、“貧 乏くじ”に、なりかねない。 マスメディアの世論調査が示すように、「早く総選挙を」が民意である以上、 「いつ解散するのか」を、明確に所信表明すべきだ。 【お知らせ】 ■第11回社内広報サロン 10/26 金曜日 開催■ 「メディアミックスを考える」 『社内誌白書2007』の調査で、約3割の企業が「WEB社内報がある」と 回答。WEB社内報と印刷社内誌それぞれの役割への認識、WEB社内報 の特性への理解、技術面での熟達が進んできたことが、その要因であると 思われます。今回は「紙メディア」と「WEBメディア」のメディアミッ クスについて、皆さんとお話ししたいと思います。 詳細とお申込は http://www.nana-cc.com/what/20070831/news.pdf 注、4/1、事務所移転しました -------------------------------------------------------------------- 株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション 取締役 社内広報事業 ナナ総合コミュニケーション研究所 所長 豊田 健一 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビルディング5F Tel : 03-5312-7471 Fax : 03-5312-7475 E-mail : toyoda@nana-cc.com URL : http://www.nana-cc.com URL : http://www.commu-suppo.net -------------------------------------------------------------------- ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 2007年9月19日 第400号(水曜日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社 〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201 ホームhttp://www.mail-journal.com/ メールadmin@mail-journal.com 転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |