■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  2007/10/31  No.406   週刊メールジャーナル  読者数11007人(前回)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

●あり得ない・出来ない小泉元首相の復権
(会員制経済情報誌『現代産業情報』10月15日号より転載)

 「人生には上り坂も下り坂もあるが、もう一つの坂がある。『まさか』とい
う坂だ。まさか安倍さんがあのような形で退陣するとは思わなかった」

 こんな陳腐な例え話で、突然の安倍首相退陣の感想を語ったのは、同政権の
生みの親でもあった小泉首相だ。

 10月4日に開かれた派閥(町村派)の会合でのこと。

 小泉元首相は首相就任と同時に派閥を離脱していた。また5年半という小泉
長期政権が終わった後も派閥の会合に出席することもなく、派閥とは距離を置
いてきた。

 その小泉氏が6年半ぶりに派閥の会合に出て、カビの生えたような例え話で
前首相の突然の退陣を振り返ったというわけだ。

 そして、小泉元首相のそれこそ突然の派閥への“復帰”の背景に見えてくる
のは、自民党4役の一つである選挙対策委員長のポストに返り咲いた古賀誠元
幹事長の存在である。

 「古賀は小泉・安倍政権の約7年間にわたって一貫して冷遇されてきた。と
ころが福田政権になるや否や息を吹き返して党4役に格上げされた選対委員長
に就任した。事実上の幹事長といわれている」と、政治部デスクが解説する。

 その古賀氏が、年内にあるかもしれないと取り沙汰されている衆院選に向け
て動き出した。小沢民主党代表の向こうを張っての全国行脚である。

 問題は、古賀氏が小泉氏発言の翌5日に選んだ最初の全国行脚の場所である。
その場所は京都だった。

 古賀氏は、先の郵政解散・総選挙で小泉氏が送り込んだ刺客に敗れた、田中
英夫氏の会合で講演したのだ。

 「田中は古賀が師と仰ぐ野中広務元幹事長の後継者。その田中が小泉の放っ
た刺客、中川泰宏に郵政選挙でわずか156票差で敗れてしまった。

 ところが事実はもっと複雑だ。当選した中川は、もともと野中の腹心で、彼
は側近として北朝鮮へのコメ支援などで野中の政治活動を全面的に支えてきた。

 しかしある日を境に二人は袂を別った。野中が中川を後継者に指名しなかっ
たことなどが理由と見られているが、いまだにはっきりとしたことはわからな
い」(地元の政界関係者)

 これまで、小泉氏が断行し圧勝した郵政選挙で話題になった刺客といえば、
即座に小池百合子元防衛大臣や片山さつき氏ら女性議員の名前があがるが、小
泉氏にとって真の意味での刺客はこの中川氏だった。

 野中氏と中川氏が喧嘩別れした間隙を突き、小泉サイドは中川氏を取り込ん
で選挙で勝つことで野中氏の政界への影響力を削いだ。

 野中氏の影響力が低下することは、取りも直さず古賀氏の政治力にも陰りが
出てくる。

 「小泉氏がYKKを結成してまで、旧田中派や旧竹下派に対抗してきたこと
は周知の事実。

 その流れを汲む平成研究会の幹部だった野中が政界退陣に追い込まれたのも、
小泉政権下のこと。

 そして小泉の手で野中は後継者まで落選させられた。野中と古賀にとって、
小泉は長年にわたって共通の敵である。

 古賀が全国行脚の最初の場所を京都に選んだのは、苦汁を飲まされ続けてき
た小泉への宣戦布告という見方ができる」(政治部記者)

 確かに、5日に開かれた田中氏の会合には小泉氏に怨念を持つ人物たちが勢
揃いした。

 野中氏はいうに及ばず野田聖子元郵政相らで、特に注目されたのが平沼赳夫
元経産相だ。

 古賀氏は、「次の衆院選でのキーマンは平沼先生だ」と持ち上げた。郵政民
営化に最後まで反対した平沼氏は、自らの著書『政治武士道』で小泉氏を、軽
佻浮薄な人物とまでこき下ろした。

 古賀氏は選対委員長になることで、衆院選の公認権とカネを握った。小泉氏
を支える小泉チルドレンは、次の選挙では“絶滅”するとさえいわれている。

 すでに古賀氏は小泉チルドレンの対極に位置する野田氏を党の広報局長に起
用した。

 こうした状況から、小泉氏も派閥の会合に出席して存在感をアッピールする
必要に迫られたのかもしれない。

 しかし、小泉氏にとって形勢は有利とはいえない。変人で一匹狼と評される
小泉氏には、頼れる側近議員は皆無だ。

 だいたい、町村派の事実上のオーナーである森元首相は、今年5月に結婚し
た古賀氏の子息の媒酌人を務めた。

 中川氏を刺客に仕立て上げ、彼の指南役として選挙に勝たせ野中・古賀氏に
苦汁を味あわせたのは、小泉氏の懐刀だった飯島勲元首相秘書官だった。

 その飯島氏が、小泉氏と喧嘩別れしてしまったのは皮肉としかいいようがな
い。

 国民の人気という不安定な支持しかない小泉氏にとって、野中・古賀氏によ
るリベンジは不気味でしかないないだろう。


◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』購読のご希望は、本誌が
お取次ぎします。お申し出あれば見本誌を無料でお送りいたします。



【お知らせ】

■第12回社内広報サロンのご案内■
 ◆今回のテーマ 「社内報のリニューアルを考える」◆

 多くの企業がこの時期、来年4月に向けた社内報のリニューアルを考えます。
デザインの変更、台割の変更など、リニューアルの仕方もさまざまです。
 しかし、見せ方の変更だけでいいのでしょうか? もう一度、根本に立ち返
って、社内広報の目的も見直してはいかがでしょうか?

 ◇日 時  2007年12月7日 金曜日 18時30分〜21時
 ◇場 所  ナナ・コーポレート・コミュニケーション
       新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビルディング5階
       http://www.nana-cc.com/kaisya_gaiyou/access.html
        
 ◇18:20     開場
 ◇18:30     挨拶
 ◇18:35〜20:00 グループディスカッション
 ◇20:00〜21:00 ミニ交流会 (軽食を取りながら)

 ◆詳細とお申し込みは◆
   http://www.commu-suppo.net/salon/20071207salon.pdf



■企画のヒントはここにあり?■
 ◆日本で唯一! 社内誌の企画事例集◆
 『社内誌企画ベスト・セレクション2007』 発売中!

 「第6回全国社内誌企画コンペティション」でゴールド企画賞を受賞した優
秀作品が、一冊になりました。経営、コミュニケーション、表紙の各部門の受
賞企画を全ページ掲載。また、社外広報誌受賞作品も掲載。審査講評もあり、
充実した内容の200ページで販売中です。

 ◆詳細とお申し込みは◆
 http://www.commu-suppo.net/selection.html


注、4/1、事務所移転しました
---------------------------------------
 株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション
 取締役 社内広報事業
 ナナ総合コミュニケーション研究所  所長
 豊田 健一

 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-26-6
 新宿加藤ビルディング5F
 Tel :  03-5312-7471
 Fax :  03-5312-7475
 E-mail :toyoda@nana-cc.com
 URL : http://www.nana-cc.com
 URL : http://www.commu-suppo.net
---------------------------------------
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 週刊メールジャーナル 2007年10月31日 第406号(水曜日発行)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
    編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社
        〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201
ホームhttp://www.mail-journal.com/
メールadmin@mail-journal.com
転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■