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  2007/11/14  No.408   週刊メールジャーナル  読者数11035人(前回)
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●党執行部、古賀―二階の対立も!
(会員制経済情報誌『現代産業情報』11月1日号より転載)

 「派閥の総会で所属議員が泣き出すというのも珍しい」と言って、ベテラン
秘書が苦笑した。

 そんな“珍事”が起きたのは、10月25日に開かれた二階俊博・自民党総
務会長が率いる二階派の定期的な総会の席でのことだった。

 二階派といっても、所属議員14人の弱小派閥。ピンクのスーツで話題とな
った、井脇ノブ子氏ら小泉チルドレンが6人も所属している。

 総会で泣き出したのもチルドレンの一人である川条志嘉氏(大阪2区)だっ
た。

 元歌手だった川条氏は、チルドレンの中でも変り種と評されている。「とに
かく空気が読めない人物です。呼ばれてもいない地元のイベントなどに母親と
一緒に乱入して物議を醸したことが何回もあった。党の支部長でありながら、
府議や市議とトラブルが絶えない。党の執行部から注意されたこともある」と、
地元の政界関係者が明かす。

 川条氏が泣き出したのは、二階会長から彼女の選挙区のことを聞かれ、返事
に窮したからだ。

 というのも川条氏は、小泉政権下での郵政解散・総選挙で刺客として当選し
たものの、次の選挙では他のチルドレンと同様に大ピンチに立たされているか
らだ。

 実は、二階派の総会が開かれた3日前の22日に、大阪市内のホテルで川条
氏に敗れた佐藤章前衆院議員の資金集めパーティーが開かれた。

 この席に、小泉チルドレンの殺生与奪の権を握る古賀誠自民党選対委員長が
出席していたのだ。

 弊誌前号(No.586=本誌10月31日号)で報じたように、自民党4
役の一つである選対委員長に就任した古賀氏は、次期衆院選に向けて全国行脚
を始めたが、それは小泉チルドレンの顔色を失わせた。今回の大阪同様、チル
ドレンの対立候補を応援するためのものだったからだ。

 「古賀は、5年半に渡って冷や飯を食わされ続けてきた小泉元首相に対する
恨みを晴らすかのように、小泉陣営に攻撃を仕掛けている」(政治部デスク)

 確かに、派閥(清和会)の会合に顔を出すようになった小泉氏だが、彼の直
系と呼べる議員は皆無に等しい。

 その中で、小泉氏にとって弱小派閥とはいえ、二階派を率いる二階氏は貴重
な援軍である。そんな二階派に、古賀氏は容赦なく手を突っ込んできた。

 今回も古賀氏には、小泉氏にあくなき敵愾心を持っている平沼赳夫氏が同行
していたし、古賀氏の側近である野田聖子氏も出席した。

 明らかに古賀氏は、小泉氏と近い二階氏を刺激しているのではないか。

 「いつもなら総会でそんな生臭い話は出ないのだが、この時は二階が川条に、
佐藤前議員のパーティーのリアクションは何かあったかと尋ねていた。これに
対して川条氏は『次の選挙でどちらが公認されるかという問い合わせがあった』
と答えていた」(政治部記者)

 断るまでもなく川条、佐藤両氏とも、党の公認を得なければ当選は覚束ない。
古賀氏の復権で小泉チルドレンは全滅するといわれているが、それは即二階派
の崩壊にも繋がってしまう。

 一介の政治家秘書から派閥の会長にまで上り詰めた古賀、二階両氏は、もと
もとライバル心が強く、親しい関係ではなかった。

 二人の関係が険悪となったのは、福田政権が誕生した時だった。当初福田首
相は、古賀氏を総務会長に起用するはずだった。

 ところが、古賀氏のゴネ得で彼が選対総局長のポストを手に入れ、しかも同
ポストは選対委員長(党4役)に格上げされた。

 二階氏が、この自民党役員人事に、いかに不快感を持ったかは、当時の新聞
を見ると一目瞭然だ。どの新聞を見ても一人二階氏が苦虫を噛み潰したような
表情をしている。

 二人の関係悪化を裏付けるエピソードは数多い。選対委員長に就任した古賀
氏は、「次の衆院選で過半数を割ったら政界を引退する」とまで発言したこと
があった。しかし、この古賀発言に二階氏は冷ややかだったという。

 「どれほど負けるというんだ。300議席が150議席になるというのか。
過半数を割るわけがないじゃないか」と、二階氏は皮肉を口にしたという。

 古賀発言は、あくまでもパフォーマンスに過ぎないというわけだ。

 政権誕生1カ月余を経過した福田政権は、守屋武昌・前防衛省事務次官のス
キャンダルなど、次から次と難問が押し寄せたいるが、内部にも古賀対二階対
立という爆弾を抱えていることになる。

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 週刊メールジャーナル 2007年11月14日 第408号(水曜日発行)
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