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  2008/2/27  No.421   週刊メールジャーナル  読者数11181人(前回)
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●内調に続き、官邸がひた隠す内閣審議官の「大物女社長との不祥事」
(会員制経済情報誌『現代産業情報』2月15日号より転載)

 弊誌はNo.591(1月15日号=本誌転載なし)で、政府が安倍政権時
代の「国家安全保障会議」(=日本版NSC)に代わり、「内閣情報分析官」
ポストと、「カウンターインテリジェンス・センター」の新設を決定したこと
を取り上げ、諜報能力・資質の向上という地道な取り組みがないままの組織い
じりは、“箱庭遊び”に過ぎない――と苦言を呈した。

 しかし、実態は諜報能力・資質の向上という次元よりも、はるかに低劣であ
るようだ。

 内閣情報調査室の元事務官が在職中に、ロシアの軍参謀本部情報総局(GR
U)所属の武官に日本の内政情報を漏洩し、総額400万円もの現金を受け取
ったとして、収賄などの容疑で摘発された事件は、諜報のプロであるべき立場
の者が、カネでたやすく相手の諜報工作に引っかかってしまったことを露呈し、
唖然とさせられる。

 “福田版NSC”ともいわれるインテリジェント構想は、「内閣情報分析官」
を内調に5人程度配置し、「半島」「中国」「国際テロ」などの情報集約を任
せるというのが柱の一つだが、分析官を支える手足の事務官がこの程度では、
いかに組織をいじろうとも“箱庭遊び”に終わってしまうことは、自明の理と
いうべきであろう。

 その甘さは、末端の諜報系機関の職員にとどまらない。内閣審議官クラスの
幹部でも同様なのである。

 弊誌は、政府がひた隠しにしている某内閣審議官の、醜聞と呼ぶには深刻す
ぎる不祥事の情報を入手した。

 問題の内閣審議官は、警察庁出身のA氏。公安警察の出身でオウム事件捜査
にも関わり、地方県警の本部長も歴任している。

 「アクの強い人物」(関係者)で、毀誉褒貶半ばするが、安倍前首相に買わ
れ、拉致問題を専任する形で内閣官房入りした。関係者が語る。

 「実は昨年末、A氏は都内の高級料亭で喧嘩騒ぎを起こし、パトカーを呼ば
れる事態になったのです。問題はその相手。政治家からその筋まで人脈を誇っ
ているホテル会社の女性社長、B女史なのです」

 B女史といえば、チリで拘束されていた当時のフジモリ元ペルー大統領と電
撃入籍したことで名を馳せた女傑。

 一方で「北朝鮮のエージェント」と警察当局がみる、日朝貿易会社「新日本
産業」のC社長ら「怪しい北人脈」(関係者)を駆使し、「年数回は平壌を訪
問し、北の政権中枢とパイプがあると観られる人物」なのだ。

 「A氏とB女史が男女の関係にあるのではと、かねてから噂されていた。A
氏は職務上B女史に近づき、北関係情報などを入手した。ところがB女史にA
氏は溺れ、ミイラ取りがミイラになってしまった。官邸も二人の関係を知り、
一時はA氏を地方に飛ばした。が、A氏は関係を残したまま、年末の喧嘩騒ぎ
を起こしてしまったのです」(同関係者)

 A氏が機密情報をB女史に流しているかどうか、その点について関係者は
「分からない」と繰り返すのみである。ただ、北によるハニー・トラップでな
いことを、A氏は証明できるであろうか。

 驚かされるのは、この問題について警察庁当局をはじめ官邸も、何の「処分」
もしようという動きがないことである。

 ただ緘口令を敷くことによって封印しよういう発想からは、この国の諜報を
立て直そうという危機意識はうかがえない。

 たかが「警察官僚の色恋トラブル」ではないのだ。諜報を云々する前に、こ
の国は官僚の大掃除をする必要がある。

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 週刊メールジャーナル 2008年2月27日 第421号(水曜日発行)
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    編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社
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