■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2008/4/30 No.430 週刊メールジャーナル 読者数11402(前回) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●「八木特捜部」がこれから挑む「4大事件」の行方 (会員制経済情報誌『現代産業情報』4月15日号より転載) 法務・検察が、政界や経済界にある「強引な検察捜査」への不満を受け入れて、 「特捜人事」をローテーション化、「捜査のプロ」を育てなくなって久しい。 この傾向に賛否両論がある中で、昨年1月に就任した八木宏幸特捜部長は、最 後の「捜査のプロ」として、特捜部らしい案件を仕上げ、地検特捜部の役割を 改めて認識させることを捜査畑の検事やOBに期待されている。 八木特捜部長は、東京、大阪で計6回、特捜部に勤務、通算在籍期間は13年 半に及ぶ。 「八木で政界捜査ができなければ、この先はない」と、期待されての登板。 本人もそれを自覚して、就任記者会見では「ひそかに悪いことをしている人た ちに、恐れられる特捜部でありたい」と述べ、国民が特捜部に何を求めている と思うかという問いに対し、「政官財に潜む不正を見つけ、解明することに尽 きる」と言い切った。 その「特捜のエース」が、6月にも退任する。 新たな事件捜査は、次の特捜部長に委ねられるから、八木氏は残る在任期間中 に、「仕掛かり案件」を仕上げて、プロとしての腕前を披露しなければならな いが、可能だろうか。 最大の課題は、直告1班で手がけている防衛省捜査を、政界に延ばすことがで きるかどうかだ。 松岡利勝元農水相の自殺を受けて始めた山田洋行事件は、宮崎元伸元専務とい う実力者をまず逮捕、背任事件で取り調べながら「防衛省のドン」と呼ばれた 守屋武昌前事務次官の収賄逮捕へと発展させた。 官僚トップの刑事責任を問うことができたのは、「特捜案件」としての基準を 十分に満たすものではあるが、八木特捜部に求められているのは政界ルートの 解明であって、「道半ば」という自覚は八木氏にもある。 だから、政界ルートが浮かんでは消える展開となっていたのだが、最後に残さ れた秋山直紀ルートが、連休明けにも捜査着手される可能性が高くなってきた。 独立した宮崎元専務に商権を奪われることを恐れた山田正志オーナーは、部下 に託して日米平和・文化交流協会専務理事の秋山氏に30万ドルを渡したとい う。 その金銭に、久間章生元防衛相への「口利き」の思惑があり、それを秋山氏や 久間元防衛相が承知のうえで受け取っていたら、久々の「政界ルート」が誕生、 八木氏は有終の美を飾ることになる。 海外絡みでは、大手コンサルタント会社PCI(パシフィックコンサルタンツ インターナショナル)の事件も大詰めを迎えている。 容疑は、荒木元社長らが中国での遺棄化学兵器の処理事業に絡み、事業費を不 正流用したという特別背任と、国に事業費を水増し請求、事業費を騙し取った とする詐欺の二つである。 国家に対する詐欺が重大な犯罪であることはいうまでもないが、特捜部らしい “仕掛け”は、事業に絡んだ外務官僚の収賄容疑も視野に入れ、水面下の捜査 を続けていること。 こちらに波及すれば、外務省は外交機密費事件以降、久々に揺らぐことになる。 脱税案件では、容疑者の塩田大介会長が海外に“逃亡”していた不動産会社・ ABCホームの脱税事件がある。 この事件は、塩田会長に自民党大物の中川秀直代議士との親密な関係があり、 そればかりが伝えられているが、事件としては別の要素を秘める。 それは、塩田会長にフルキャストの平野岳史会長、楽天の三木谷浩史社長とい ったベンチャー人脈があり、証券等監視委員会が、彼らを「仲間内インサイダ ー」の容疑でマークしているからだ。 オーナー経営者が食事会やパーティーなどを通じて情報を交換、その中には 「重要事項」も含まれていて、インサイダー取引の疑いがあるという疑惑は、 これまでに何度も指摘され、証券監視委が調査を繰り返した経緯がある。 とはいえ、「密室」の出来事なので証明は難しい。 ところが今回は、脱税容疑という“別件”だが、株情報に通じた投資家という 側面を持つ塩田氏が特捜部の手に落ちる。 平野、三木谷の両氏はABCホームに出資するほど塩田氏とは親しく、「仲間 内インサイダー」の有無を問うこともできよう。 06年に『赤旗』日曜版がスクープした石原慎太郎都知事ファミリーと、知事 と親しい糸山英太郎元代議士、「政商」の水谷功被告らが料亭で会談、現金5 00万円を渡した問題についても捜査が始まった。 この問題を市民らが政治資金規正法違反の疑いで東京地検に刑事告発、それを 受理しての捜査となった。 実際の現金授受が、石原知事と組む糸山氏が「密室」で手渡したことになるた めに、受け渡しの事実を立証することは難しいが、特捜部には別の思惑がある という。 「特捜部は、巨額赤字で苦しむ新銀行東京の不正融資にも関心を寄せています。 料亭会合には都知事と一緒に三男の宏高代議士も同席しており、知事や宏高代 議士周辺の事情聴取によって、知事主導で設立された新銀行東京に、「口利き 融資」がなかったかどうかも調べたいようです」(司法記者) 任期のゴールが見えてきた「八木特捜部」は、「検察捜査」を明日につなげる 意味も込めて、この4事件に総力を挙げて取り組んでいる。 ◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』購読のご希望は、本誌が お取次ぎします。お申し出あれば、無料で見本誌をお送りいたします。 【お知らせ】 ◆◆社内報、PR誌、コミュニケーション誌の編集者の皆さんへ!◆◆ 本誌推奨の新刊書「新聞記者のミニ法話」(新風書房刊・1575円・税込) の著者である元産経新聞編集委員・藤井元秀氏のエッセイを、社内報、PR誌、 ミニコミ誌などのコラムで連載しませんか? 「心の時代」と言われて久しいものの、社内・社外の人間関係は荒んでいます。 藤井氏が17年間かけて取材した、全国の名社・宮司、名刹・智識の法話を、 身近なたとえで、わかりやすく解説します。 人生の教訓を踏まえたヒューマン・コミュニケーションに役立ててください。 ライター・藤井元秀氏には、本誌が取り次ぎます。 ■■新刊書のご紹介■■ ◆売り切れ書店続出!発売3週間でたちまち5刷突破! ◆いま話題の「知的生産術」をたった100円で実現! 情報は複雑に管理しても使えない・続かない。本当に情報を活用するには、 すべての情報を1冊のノートにまとめる必要があるのです。 分類・整理は一切不要、時系列で書きとめ、メモや資料は貼り付ける。 無理してハイテクな情報管理をするより、 どこにでも売っている100円ノートで、 ローテクに情報を管理し、効率的・効果的にアウトプットする技術を ご紹介します。 ◆奥野宣之著『情報は1冊のノートにまとめなさい』(Nanaブックス) 詳しくはこちらへ ⇒http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491768/ ■■第11回コミサポセミナー 2008/5/16 金曜日 開催■■ 広報アドバイザー 川崎 明 先生 『CSR経営と社内コミュニケーション・マネジメント』セミナー 詳しくはこちらへ ⇒http://www.commu-suppo.net/seminar_pdf/20080516seminar.pdf ------------------------------------------------- 株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション 取締役 社内広報事業 ナナ総合コミュニケーション研究所 所長 豊田 健一 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビルディング5F Tel : 03-5312-7471 Fax : 03-5312-7475 E-mail :toyoda@nana-cc.com URL : http://www.nana-cc.com URL : http://www.commu-suppo.net ------------------------------------------------ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 2008年4月30日 第430号(水曜日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社 〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201 ホームhttp://www.mail-journal.com/ メールadmin@mail-journal.com 転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |