■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2009/6/10 No.487 週刊メールジャーナル 読者数10821(前回) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●特捜案件となった「グッドウィルM&A脱税」に蠢く魑魅魍魎 (会員制経済情報誌『現代産業情報』6月1日号より転載) 『毎日新聞』が、5月26日付の朝刊社会面トップで、「グッドウィル・グル ープ(現ラディアホールディングス)による人材派遣会社の買収を巡り、仲介 した投資ファンドが約380億円の利益を得ていながら、ファンド運営者の公 認会計士が適切な税務申告を怠り、この経緯を把握した東京地検特捜部が脱税 捜査を開始した」と報じたことが、波紋を広げている。 脱税疑惑そのものは、昨年10月に東京国税局が公認会計士の中澤秀夫氏に強 制調査を入れた段階で、『日本経済新聞』が報道、弊誌もNo.614で、「国 税が調査するグッドウィル脱税の全貌」と題して詳述した。 毎日記事の衝撃は、特捜部が既に、この脱税疑惑の捜査を開始、経済事件とし て大きく扱うことが判明したことである。 「今年秋口から来年にかけて特捜案件になると思っていたので、取材体制を敷 いておらず、『毎日新聞』を読んで驚きました。 西松建設事件も二階ルートを残してほぼ終了しただけに、この件が次の特捜案 件の目玉になります。 金額が大きいだけでなく、政界から暴力団までいろんな勢力が、このM&Aに は絡んでいます。弾けると各方面に展開する可能性があり、気を抜けない取材 となりそうです」(民放の司法記者) 構造は、ごくシンプル。日本一の人材派遣会社のクリスタルグループを買収す るにあたり、中澤氏はコリンシアンパートナーズという自らの投資会社でファ ンドを組成、そこにグッドウィルが883億円を投じてクリスタル株の67% を取得、5000億円企業を傘下に収めた。 中澤氏が凄腕なのは、実は、クリスタルグループのオーナーの林純一氏に支払 われたのが500億円だったこと。 グッドウィル以外の出資者である中澤、空手の極真会館を率いる松井章圭、U A(ユナイテッドエイジア)グループを事実上経営する緋田将士の3氏には、 383億円と残りの旧クリスタル株が、自動的にもたらされた。 「濡れ手に粟」とはまさにこのことで、わずか3人の出資者に支払われるM& Aに絡む配当金としては、前代未聞である。 それだけに、この買収劇には魑魅魍魎が取りついており、それが事件の展開を 複雑にする。 例えば、特捜案件となる前に、警視庁が中澤関連を架空増資事件や恐喝事件に 絡めて捜査していることだ。 「現在、捜査二課が、ジャスダック上場のトランスデジタルで架空増資があっ たとして、会社側と増資を引き受けた山口組企業舎弟の野呂周介や永本壹桂を 捜査しています。 また、大証二部上場の東邦グローバル(アソシェイツ)を巡っては、中澤の意 向を受けた暴力団関係者が、鬼頭和孝ら反中澤派を排除するために動いており、 こちらは恐喝事件になりそうです」(警視庁捜査関係者) トランスデジタル、東邦グローバル、ビービーネットといった企業群は、巨利 を得た中澤氏の投資先である。 383億円のうち、経費請求をした中澤氏が183億円(松井、緋田の両氏は 各100億円)と、最も多くを取得、上の業績不振企業に資金を投じてオーナ ーになった。 ところが、後任のコリンシアン社代表で右腕の鬼頭氏が、「自分の指示を受け ずに会社を勝手に運営、資金を流用している」として、中澤氏は鬼頭氏とその 周辺関係者を、山口組系を自称する暴力団関係者を使って脅迫したという。 前述のように、脱税事件としては「M&Aによる巨額利益を申告しなかった」 というシンプルなものだが、利益が大きいだけに、こうして投資先で暴力団に 絡むトラブルが発生、さらに東邦グローバルでは、久間章生元防衛相がロシア のソチ五輪向け人工島建設で動き、中川秀直元自民党幹事長の元秘書が上場維 持のために金融庁幹部を紹介するなど、「政界ルート」が垣間見える。 さらに、中澤氏だけでなく、松井、緋田の両氏にも、あまりに巨額資金がもた らされたためか、資金使途先に大物芸能人が登場するなど、不可解なカネの流 れが存在する。 それを特捜部はどこまで解明するのか。西松建設事件でミソをつけただけに、 OBを含めて奮起を期待する検察関係者は少なくない。 ●みずほFG8000億円資本増強の前につけるべき人事のケジメ (転載同前) 「希薄化リスクを伴う普通株発行は、従来方針と180度違うことは事実」 こう語ったのは、みずほフィナンシャルグループ(FG)の塚本隆史社長であ る。 みずほFGは、5月15日、来年5月までに最大で6000億円の普通株式を 発行、優先出資証券も2000億円を発行、合わせて8000億円の資本増強 策を打ち出した。 この増強策が、「従来の方針と違う」というのは、みずほFGが2003年、 取引先企業約3400社に第三者割当増資の引き受けを依頼、総額1兆830 億円を掻き集め、「みずほ版奉加帳方式」という批判を浴び、そのありがたい 取引先に迷惑をかけられないと、自社株を買い続けてきたからだ。 「03年の不況時に優先株を引き受けた取引先は、顔で笑って心でないていた はずです。本当に困った時には救ってくれないのがメガバンクですから。 そうはいっても取引先は、みずほの依頼を無視はできないと引き受けました。 無理は承知のみずほは、転換型優先株であったために、『1兆円増資の希薄化』 を回避するために自社株買いを続け、1500億円までは実施。 しかし、今回の増資で頓挫するということです」(金融関係者) ただ、増資は「負のイメージ」だけで捉えられるものではなく、自己資本を高 めて健全性を増し、それが株価上昇につながるという側面もある。 6000億円増資を実施したとすれば、現在の株価水準では発行済み株式数が 約2割増え、単純計算で株価2割ダウンだが、そんな単純なものではない。 事実、増資を発表した5月15日、朝方こそ売りが先行したものの、売り一巡 後は切り返し、前引けでは前日比プラス圏まで戻している。 そうした株価に与える影響より、みずほ経営陣が反省すべきは、未だに旧富士、 旧興銀、旧第一勧銀のバランス人事を行ない、信賞必罰の厳しさを経営に持ち 込めないことだろう。 例えば、みずほコーポレート銀行斉藤宏会長の「路チュー」問題である。 写真誌『フライデー』が、テレビ東京女性社員とのキス写真を掲載、単なる不 倫疑惑だけでなく、斉藤氏がテレビ東京の監査役であり、相手の女性が日銀担 当であったことから、コンプライアンスや守秘義務上の問題も発生、当然、斎 藤氏は自ら身を退くべきだった。 ところが、斎藤氏は居座った。それどころか、みずほ銀行の杉山清次氏、みず ほFGの前田晃伸氏とともに今年4月1日付けで会長に就任した。 そこには、みずほ最大の実力者となった前田氏の策略があったという。 「3行合併のみずほFGは、富士派、興銀派、一勧派が主導権取りを狙って激 しく争っていますが、役員人事となると、それにM派が加わるのです。 MとはみずほFGの前田会長のこと。M派に属していれば出世する。その際た るものが今回、FG副社長に引き立てられた小崎哲資でした」(経済部記者) 小崎氏は興銀出身で、みずほコーポレート銀行で社長となった佐藤康弘氏と同 期。当然、佐藤氏が後継に決まれば外に出るところだが、前田氏がみずほFG に引っ張った。 小崎氏は、前田氏と「1兆円増資」を成し遂げた仲で、今や代表的なM派。 「外」に自派閥を築いた前田氏は、斎藤氏の「罪」をあえて問わないことで優 位に立ち、今後もみずほFGの経営に影響力を行使しようとしている。 世界情勢も金融業の将来も、まったく考えていないコップの中の嵐。 こんな人たちが堂々と資本調達を要請、それに応えたところで、保身の銀行経 営がこれまで通りに行なわれるだけで、顧客とともに苦難を歩む本来の金融機 関の姿は、今後も期待できない。 ◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』購読のご希望は、本紙が お取次ぎします。お申し出いただけば見本誌を無料でお送りいたします。 【以下は5月21日付《わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一 針」号外》より転載】 「NHKを正す会」へご支援を! 署名サイト↓でNHKにNOを突きつけて下さい! http://www.shomei.tv/project-1030.html NHKが平成21年(2009)4月5日に放送したNHKスペシャル シリーズJA PANデビュー第1回『アジアの“一等国”』のあまりにも偏向した内容に驚 愕したNHK記者OB2人と同憂の士が語らい、NHKを公共放送の本道に引 き戻したいと願って「NHKを正す会」のサイトを創設いたしました。 NHKに対し良識ある国民の思いを突きつけるため「署名サイト」へのリンク も用意しました。NHKが私たちの批判に誠実に対応しない場合は受信料の支 払いを停止する計画であり、ご賛同いただける場合は「署名サイト」でぜひと もNHKへ「NO!」を突きつけていただきたく、お願い申し上げます。 http://www.shomei.tv/project-1030.html 1-上記をクリックすると署名TVと言うサイトに行きます 2-少し下までスクロールしてください。 3-「このプロジェクトに署名する」画像になりましたか? 4-そこで「今すぐ署名する」をクリックします。 5-「NHKを正す会」へ署名しますと言う画面が現れます 6-お名前は実名でもハンドルネームでも構いません。 7-匿名をクリックすれば名前は匿名で表示されます。 8-メールアドレスは正しく入力して下さい。確認メールが来ます。 9-年齢は受信料を払っているという証ですので、正しくお願いします。 10-性別も入力をお願いします。 11-職業は任意です。 12-郵便番号も任意ですが、都道府県は入力をお願いします。 13-市区町村・番地は任意です 14-コメント欄には口座振替、継続振込、クレジットカード継続払、支払コース (2か月払、6か月前払、12か月前払)などを書き込んでいただきますとNHKに対 しての圧力が増しますのでお手数ですが、よろしくお願いいたします。 「NHKを正す会」有志一同 代表:大谷 英彦(元NHK政治記者) 同 :渡部亮次郎(同、「頂門の一針」主宰者) http://nhk-tadasukai.iza.ne.jp/blog/ 【お知らせ】 第21回社内広報サロン 6/19 金曜日 「社内報、経営企画の展開の仕方を考える」 ⇒http://www.commu-suppo.net/salon/20090619salon.pdf --------------------------------------------------- 株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション 取締役 社内広報事業 ナナ総合コミュニケーション研究所 所長 豊田 健一 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビルディング5F Tel : 03-5312-7471 Fax : 03-5312-7475 E-mail :toyoda@nana-cc.com URL : http://www.nana-cc.com URL : http://www.commu-suppo.net --------------------------------------------------- ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 2009年6月10日 第487号(水曜日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社 〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201 ホームhttp://www.mail-journal.com/ メールadmin@mail-journal.com 転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |