■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2009/9/2 No.497 週刊メールジャーナル 読者数10805(前回) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ● 政権交代の背景→長期不況と浮動票増大 (奥秋昌夫の『追撃コラム』9月1日号より転載) http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/tuigeki 日本は「経済一流、政治は三流」と昔はいわれたものだ。経済がいい間は政治 に対する不満は出ないが、不景気が長引くと政治への不満は大きくなる。自民 党大敗の背景にはこれがあるが、自民党にその自覚はなかったようだ。 もっと大きな目で見れば、自民党は公明党と連立しなければ政権が維持できな くなったときから体質改善する必要があったが、それを怠りその場しのぎをし てきた。そのつけが今回一気にきた。 自民党は理念追求型というより利益追求型の政党だ。自民党をまとめてきたの は権力であり、それにまつわる利権だ。それがなくなれば求心力がなくなり分 散するのではないだろうか。 民主党には政権交代─という大きな目標があったが、自民党にそれに匹敵する ものがあるだろうか。政権奪還─があるにはあるが、それは誰のため?と考え ると、それが目標たりえるか疑問だ。 自民党の役目は終わったのではないか。少数政党として存在していくかもしれ ないが、これまでのような政権を担っていく党として復活する可能性は少ない ように思う。 自民党というシステムが時代遅れになっている。自民党政治は組織に利益を分 配しその見返りに票をもらう構図だったが、市民社会が成熟し、組織票より浮 動票の方が多くなるとこの構図は成り立たなくなる。近年の選挙の主導権を握 っているのはいずれも無党派浮動票だ。組織票ではもう勝てない。強大な組織 票をバックに、毎回ほぼ全員当選を誇ってきた公明党でさえ、代表が落選し議 席も10減らしている。 大雑把に言うと、自民党はお旦那政治家の集まりである。各地方の有力者が市 民の上に立って票を集め、当選してきた。今回民主党で当選した人の経歴や顔 つきと、その代わりに落選した自民党大物政治家を見比べると象徴的にわかる。 政治経験がないか少ない人が、ベテラン政治家を追い落としたり苦しめた構図 が各地にあった。 したがって、今回の民主党政権を短期的なものとする見方はあやしくなる。社 会構造の変化に伴う政権交代なので自民党の大幅な体質改善がなければ政権奪 還は難しいだろう。 自民党は野党になって先祖返りしそうだ。自民党の成り立ちや体質からみて非 組織の市民中心の政党になれるとは思えない。近年、市民層を取り込もうとし ていろんなことをしていたが、はた目に無理があった。保守政党として純化し ていくのが自然なように思える。保守党は必要だし、なくなるものでない。そ れについていけない穏やかな保守派が分離して民主党と合流するか、別の党を 作るのかもしれない。 二大政党による政権交代論は、自民党と民主党の間で行われることが前提にな っているようだが、必ずしもそうとは限らない。民主党が大きくなって、ふた つに分かれ民主党Aと民主党Bの間で行われる可能性もある。いまはまだ現実 感がないかもしれないが、しばらくたてばこのほうが現実味を増してくるので はないだろうか。 ●「押尾事件」を押しのけて「のりピー事件」がクスリ汚染の 主役に躍り出た背景 (会員制経済情報誌『現代産業情報』8月15日号より転載) 元アイドルが中堅女優としてポジションを確保、イメチェンの成功例だった 「のりピー」こと酒井法子容疑者が、夫ともにクスリ漬けだったという衝撃は、 事件発覚から2週間経っても消えず、テレビはワイドショーを中心に報道を続 け、雑誌は特集を組み、それがまた受けるから、「のりピー報道は」は政権交 代総選挙と並ぶ扱いになっている。 しかし、「のりピー事件」の底は浅い。 失踪当初、所属事務所「サンミュージック」の相澤正久社長が、「法子、連絡 をください」と訴え、酒井容疑者は「夫逮捕で錯乱した悲劇のヒロイン」とな ったが、失踪は「クスリを抜くため」であることが判明、「サンミュージック」 の管理能力の低さが露呈した。 底の浅さは、報道にも表れている。 芸能界のクスリ汚染は宿痾である。「人気」という実態のないものに左右され るから、気持ちは常に不安定で、刹那的享楽に走りやすい。 また、それを許すタニマチの資産家や会社経営者がいて、興行を通じて“仲間” となる暴力団関係者もいる。 酒井容疑者は、交際の時点で自称「プロサーファー」の高相祐一容疑者がクス リにはまっていたことに気づいていたはずで、かなり早い段階で合成麻薬のM DMA、コカイン、覚醒剤などに手を出していたことは間違いない。 ただ、夫婦でクラブや海外イベントに出没、クスリでキメて踊り、はしゃぎま くるジャンキーでしかない。 それに比べると、高相祐一容疑者逮捕の数時間前に、六本木ヒルズ住宅棟でM DMAを銀座ホステスとともに呑み、女性が全裸のまま死亡、本人は麻薬取締 法違反で逮捕された「押尾学事件」は、はるかに奥が深い。 第一に死亡事件であること、第二に救急車も呼ばずに死体を4時間にわたって 放置、「保護責任者遺棄致死罪」にあたる可能性が高いこと、第三に押尾容疑 者に「やり部屋」を貸していたのが、「ワコール」の子会社「ピーチ・ジョン」 の野口美佳社長であり、「空白の4時間」に関与したのが、押尾容疑者の所属 する「エイベックス・ホールディングス」のグループ会社社員だったこと、つ まり上場企業二社に責任が及ぶことである。 だが、結果的に「押尾事件」には蓋がされた。 警視庁は、事件発覚の時点で「事件性はない」と断言、所轄の麻布署に任せて 殺人を扱う捜査一課、薬物担当の組織犯罪対策五課が出動することはなかった。 「事件性」というなら、むしろこちらの方ではないだろうか。 警察が「押尾事件」を封印、「のりピー事件」にマスコミの関心を向けさせる のはなぜか――。 実際、全国紙社会部記者は、両事件における警視庁の対応の違いに驚くという。 「押尾事件は押尾逮捕で終わり。縦にも横にも伸ばすつもりはないようです。 それに対してのりピー事件は、組対五課が乗り出して買人や、夫婦が遊んでい たクラブの経営者など芸能界クスリ汚染を徹底解明するつもりで、また記者を 飽きさせないように、継続して情報を流してきます」 「ピーチ・ジョン」の野口社長は、ホリエモンに吉川ひなのを紹介、プライベ ートジェットでのデートを演出するなど、人脈商売で現在の地位を築いたが、 「ワコール」の塚本能交社長への接近も同じ手口だっただけに、その売却価格 をめぐって、「塚本さんの情実が入っている」と、批判されたことがある。 また、「エイベックス・ホールディングス」の松浦勝人社長は、その幅広い人 脈とつきあいのよさが災いするのか、以前から「クスリ疑惑」を右翼新聞に報 道され、街宣攻撃を受けるなど“生傷”が絶えない。 その分、“備え”にも万全を尽くしており、警視庁OBをグループ会社も含め て抱えるほか、何かあれば「芸能界のドン」といわれる「バーニング・プロダ クション」の周防郁雄社長、パチンコ、パチスロ業界に強く、検察・警察人脈 のある「フィクサー」の安藤英雄氏などに相談する関係を築いている。 今回、そうした「危機管理体制」がフル稼働、「空白の4時間」は顧問団への 相談と、事件化までの準備に使われ、その間に警察出身の政治家の意を受けた 警視庁の大物OBが動いたという情報もあるのだが、確認が取れていない。 それでも確実なのは、押尾事件に蓋がされ、話題は「のりピー事件」に意図的 にふられたことである。 酒井容疑者夫妻には、「警察OB」も「ドン」も「フィクサー」も「政治家」 も「上場企業」も登場しない。 かろうじてバックについているのは、総会屋グループ「論談」で活躍したこと もあるクラブ経営者。なんの影響力も持っていない。 警察にとって、「のりピー事件」は、扱いやすく点数をあげやすい事件であり、 だから安易にマスコミを引き連れて飛び乗った。 それと対比した時の「押尾事件」の“闇の深さ”を忘れてはなるまい。 【お知らせ】 ◆◇ 第8回全国社内誌企画コンペティション ◆◇ 相談会、表彰式、交流会、「社内報の日」イベントのご案内 【10月2日金曜日 霞ヶ関ビル35階】 今回は、「社内報の日」特別イベントを開催! 社内報担当者の役割を考える、参加型パネルディスカッション 1.読者の声に耳を傾けているか 2.経営者を巻き込んでいるか 3.わくわくしながら仕事をしているか について、参加者と一緒に考えていきたいと思います あわせて、特別企画 「社内報あるある川柳大会」も同時開催します ◆「社内報イベント」の詳細とお申込は、 http://www.commu-suppo.net/conpetition/8st_moushikomi.pdf ◆「社内報の日」について、 http://www.nana-cc.com/bana/whatnews.html ◆「社内報あるある川柳大会」の詳細とご応募は、 http://www.nana-cc.com/bana/bana.html --------------------------------------------------- 株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション 取締役 社内広報事業 ナナ総合コミュニケーション研究所 所長 豊田 健一 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビルディング5F Tel : 03-5312-7471 Fax : 03-5312-7475 E-mail :toyoda@nana-cc.com URL : http://www.nana-cc.com URL : http://www.commu-suppo.net --------------------------------------------------- ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 2009年9月2日 第497号(水曜日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社 〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201 ホームhttp://www.mail-journal.com/ メールadmin@mail-journal.com 転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |