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  2009/11/11    No.507   週刊メールジャーナル   読者数11066(前回)
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●老害、グレー人脈、地位恋々……日本郵政新体制の無残!
(会員制経済情報誌『現代産業情報』11月1日号より転載)

日本郵政の新社長に元大蔵事務次官の斎藤次郎氏が就任、副社長にやはり元大
蔵官僚の坂篤郎前内閣官房副長官補、同じく福社長に元郵政事業庁長官の足立
盛二郎氏が就いたことで、「民主党の掲げる『官僚依存からの脱却』に相反す
るではないか」といった批判の声が、マスコミから上がっている。

しかし日本郵政のような巨大組織を切り回すのに、「10年に一度の大物」を
持ってきて、サポートを行政機構に通じた元官僚に任せるのは当然のことだろ
う。

日本郵政は、事実上、国営化されたのである。国家秩序は、政治が不安定でも
連続性のある官僚機構が機能すれば揺るがない。

「政治主導」は理念としては正しくとも、本当に全てを“素人”の政治家に任
せて、うまくいくはずはない。

民主党政権は、ある意味で国家管理型の資本主義への先祖帰りである。

日本がもっともうまく経済を運営できたのは、大蔵省が「護送船団」で金融行
政を担い、全国津々浦々の郵便局が郵便貯金で「第二の予算」を集め、官庁が
各業界を行政指導、企業がその秩序に逆らわず、終身雇用と年功序列で社員を
遇し、後顧の憂いなく仕事に打ち込むことができた昭和の経済成長期だった。

むろん、グローバル化する世界経済の中で時計の針を逆転させることはできな
いし、「官僚主導」が成長を阻むことになることは間違いないが、政権交代が
国民の選択で、その象徴たる郵政民営化に歯止めをかけるのが鳩山政権の強い
意思なら、斎藤次郎氏のリーダーシップのもとで郵政公社が再構築されるのを
見届けるしかない。

そのうえで言うのだが、日本郵政の新体制は問題だらけである。

まず老害。社外取締役の多くが70代の現役引退組で、「名誉職」として日本
郵政の取締役というポストを与えているのは、とんでもない話である。

例えば、曽野綾子氏である。日本財団会長として、ボランティア活動は十分に
果たし、「笹川の財団」だった日本船舶振興会のイメージを変えた功績は大き
い。

今も週刊誌や月刊誌で健筆を振るうが、78歳という年齢を考えれば、民営化
に突き進んだ日本郵政を、どういう形で国民のものに修正するかというアイデ
アを提供、積極的に活動するには限界があろう。なにより、後進に道を譲るべ
きではないか。

同じく老害に加え、地位に恋々とするみっともなさを見せつけたのが、トヨタ
自動車相談役の奥田碩氏である。

いうまでもなく郵政民営化は、市場主義を日本再生のルールにしようとした小
泉政権の象徴であり、奥田氏は経済財政諮問会議のメンバーとして、小泉路線
を支持、西川善文三井住友銀行元頭取を社長に指名、強引なところもあった
「西川路線」を認めてきた。

その路線を、亀井静香郵政相は根底から覆し、さらには指名委員会に諮ること
なく斎藤新社長を決めるなど、財界人として頂点を極めた奥田氏の顔に泥を塗
った。その仕打ちを黙って受け入れ、社外取締役を継続する神経がわからない。

また、新体制の前途多難を思わせるのが、副社長に就任する高井俊成元日本長
期信用銀行常務である。この“抜擢”は、純粋に信じがたい。

業績不振企業の増資を引き受け、株価操作などで利益を得ようとする「増資マ
フィア」の汚さは、今さら言うまでもないことだが、彼らは自分たちの目的の
いやらしさを隠すために、ピカピカの経歴を持つ人を、取締役や監査役に迎え
入れることがある。

東大卒の長銀元常務の高井氏は、その「経歴利用」にうってつけの人で、駿河
屋の架空増資に絡む投資会社の飯倉ホールディングスで取締役を、架空増資事
件で社長や暴力団関係者が逮捕された丸石自転車では監査役を務めていた。

一度ならずに二度も同じような連中の同じ詐欺的増資に加担、その責任を免れ
るものではないし、日本郵政の新しい皮袋に入れるような役員ではない。

人事を急いだが故のミスも事務当局にはあっただろうし、受ける側も名誉職的
な意識だったのかも知れないが、今からでも遅くはない。

18人の取締役がそもそも多過ぎるのだから、スリム化して新体制を組みなお
すべきなのだ。

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【社内広報と社内報担当者のための必読コラム】
■質問 「社内報編集は楽しいか?」


(この記事は、「ナナ総合コミュニケーション研究所」のポータルサイト「コ
ミ・サポネット」のコラム「社内広報を考える」から転載しました。なお、こ
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10月2日に開催された「第8回全国社内誌企画コンペティション」の表彰式
では、今年もまた「表彰式」をはじめいろいろな工夫をこらした「プログラム」
が用意されていたが、今年の内容は、審査員の一人である私にとって大変示唆
に富むものであった。

最後のプログラムは恒例の「交流会」で、「相談会」や表彰式などに参加した
人たちの大半が参加したのであろう、おそらく200人近い人たちが、まさに
文字通り“交流”し、社内誌編集のノウハウなどを交換し合うことができたよ
うである。

その交流会の「中締め」に立ったのは、ベテラン審査員の木村さん(元静岡銀
行社内報『静銀の窓』編集長)だった。木村さんは「挨拶」に代えて参加者に
「挙手」を求めたのである。

「皆さんは、社内報の編集を“楽しい!”と思っていますか?」(思っている
人は手を上げて欲しい)と問いかけたのである。

結果は、大雑把だが8割以上の人たちが、手を上げたように見えたのだが、こ
れは、私の予想を大きく超えた。

私は、午前中の(社内誌何でも)「相談会」で、その分科会の一つを担当した
のだが、予想どおりメンバーの誰もが「百年に一度」とされる厳しい経営環境
のもと、リストラの嵐の中で悪戦苦闘している様子を、あらためて痛感させら
れ、この仕事を“楽しんで”いるとは、到底思えなかったのである。

そうした厳しい環境を反映してか、今年の経営企画部門の応募には、経営方針
の変更や、早急に解決すべき経営課題をテーマに取り上げたものが多かったの
だが、それを見事に処理している特集や記事があった反面、編集者自身、テー
マに対する理解が浅かったり、取材や展開の突っ込み不足で物足りなく感じた
記事も多かった。(ことに「CSR」や「内部統制」などでは)

そこで、私に割り当てられていた「審査講評」では、少し手厳しい話をしなけ
ればいけないかなと思って準備をしていたのだが、相談会での各社の実情を知
るに及んで、少し和らげた講評に踏み切らざるをえなかったのである。

あらかじめ用意していた厳しい批評はあえて割愛したのだが、そこで言いそび
れた話を、この稿の後段で触れることにしよう。

それは、交流会のラストでの木村さんの問いかけによって、多くの編集者たち
は、意外にもポジティブな姿勢で、健気に、前向きに、そして結構楽しく編集
の任務に取り組んでいるらしいことが、分かったからである。

だが、あらためて考え直してみれば、そのことは、しごく自然のなりゆきかも
しれないと、思い当たったのである。

会社経営は厳しいが、むしろそのことは、多くの従業員にとって、経営の内情
に真剣に目を向けざるを得ない状況をつくっているといってもいいのではない
か、ということだ。

したがって、従業員がほんとに知りたいと思っていることに光を当てた企画を
すれば、大きな反響を生むのは当然のことなのである。

問題は、従業員側が知りたいこととは何か、逆に、経営側が伝えたいことは何
かを日ごろから、しっかり把握できているかどうかということだ。

経営側、従業員側双方の顕在的、潜在的なニーズをうまくマッチングすること
ができるかどうかが、編集能力の最大の問題といってもいいだろう。

しかも、トップダウンではなく、さりとてボトムアップでもなく、編集者が主
体的に、独創的な企画をたて、反響を確かめることができる社内誌を発行でき
るならば、まさに、この仕事は楽しくなるに違いない。

この日、「ナナ総研」のイベントに集まった編集者の多くは、こうした仕事の
楽しさを体現している人たちなのであろうか。 (以下次号)


【お知らせ】

■「社内報をリニューアルするには?」

  第24回 社内広報サロン

◆開催日時:12月18日(金)、18:30〜21:00

◆開催場所:東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビル5階

http://www.nana-cc.com/corporate/map.html


◆参加お申し込み(PDFを出力しFAXでお申し込みください。)

http://www.commu-suppo.net/salon/20091218salon.pdf

◆お問合せ先:ナナ・コーポレート・コミュニケーション

commu-suppo@nana-cc.com

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 週刊メールジャーナル 2009年11月11日  第507号(水曜日発行)
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    編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社
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