■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2010/7/21 No.541 週刊メールジャーナル 読者数10954(前回) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●地検特捜部が「富士通内紛」を事件化させる覚悟と意味! (会員制経済情報誌『現代産業情報』7月15日号より転載) 富士通が野副州旦元社長を不可解な形で馘首、それを野副氏がマスコミに告発 して約5カ月が経過した。 「反社会勢力との関係を疑われるファンドとの関係を断ち切らなかったから」 6月末に開かれた株主総会でも会社側の説明は変らず、「反社」と断定された サンドリンガムキャピタルパートナーズリミテッド(房広治代表)とその子会 社のサンドリンガム・プライベートバリュー(鳥井洋一代表)は、富士通を相 手に、3億円の名誉毀損訴訟を起こしている。 野副氏の怒りが治まらない以上、「内紛」はくすぶり続ける。 マスコミのインタビューを受け、手記を書き、東京地検特捜部にも刑事告発を 相談、「たった一人の反乱」とはいえ、従業員18万4000人、売上高4兆 7000億円の巨大企業のトップにまで上り詰めた人が、「手負いの獅子」と なって戦いを挑んでいるのだから、騒動は続く。 重要なのは、地検特捜部が野副氏の反乱に興味を持ち、野副氏とその周辺の事 情聴取を熱心に繰り返していることだ。 巨大利権や巨大組織の犯罪に切り込む際、内紛の利用は最も効率的である。 特捜部には3年前、防衛商社・山田洋行で起こったオーナーと専務との争いに 乗じて防衛利権に切り込み、「防衛省のドン」といわれた守屋武昌元防衛事務 次官を逮捕した成功体験がある。 野副氏の狙いは一つ。名誉回復である。 昨年9月25日、「病気療養」を名目に社長退任を余儀なくされたが、それは 「富士通改革」を矢継ぎ早に進める野副氏を脅威に感じた秋草直行相談役ら “長老”が、「反社とのつきあい」を理由に追い出したのが実情だった。 あまりに不可解な解任劇が、当人の口から語られることによって、富士通のガ バナンスなき経営が明らかとなった。 富士通の株主や社員、それにこの問題に関心のある人たちは、「反社とのつき あい」という、会社側のとってつけたような解任理由を信じていない。 だが、会社はその主張を通すしかない。 だから、野副氏は潔白を証明するためにも、特捜部に自分を解任に追い込んだ 「富士通の闇」を解明してもらいたい。 野副氏の告発を受けた特捜部の狙いは、富士通という巨大組織で行き交う不可 解なカネの流れの解明である。 それを突破口に、巨大組織の「社長をクビにしてまで守りたかった会社の闇」 にまで遡りたい。 内紛の過程で飛び出した資料等によって、富士通経営陣の数々の不可思議な資 金移動が明らかとなった。 例えば、弁護士資格を持つ取締役への月に1000万円もの報酬である。 役員報酬とは別に、年間1億2000万円もの報酬が支払われているのはなぜ か。それは、“裏金”ではないのか。 この役員は野副問題の担当者だっただけに、正規の役員報酬決議に諮ったもの とは思えない。 また、今回、野副氏を籠絡するために、年間2700万円、10年間で2億7 000万円もの顧問料名目の口止め料が約束された。 これはどんな予算からか。また、富士通には秋草氏や山本卓眞顧問など、多く の顧問、相談役といった肩書きの“功労者”がいるが、そうしたOBに支払わ れるカネは、正規の取り決めによるものなのか。 あるいは、野副氏を「病気療養」にするために、毎日、病院に通院させ、「慢 性疲労症候群」という奇妙な病名をつけたうえで、何カ月も病院で、テレビや 読書など意味のない日々を過ごさせた。 保険がきくわけでもない高額な個室入院費を払ったのは会社だが、それはどの ような名目で支払われたのか。 代表取締役社長に対して、騙まし討ちのような解任劇が仕掛けられ、そこに膨 大な予算が投じられ、それを代表取締役が承知していない。 野副氏が、投じられた予算とともに刑事告発するのは当然だろう。 その時、明るみにでるのは、会社を食い物にしている「身分なき老人の罪」で はないか。 それは、日本の巨大企業を覆う病理であり、企業秩序も視野に入れる東京地検 特捜部にとって、格好のテーマとなる。 堺徹特捜部長は、「小沢捜査」でミソをつけた特捜部の名誉回復を、経済事件 で図りたいという意欲を持っている。 それだけに、野副氏を情報源とする富士通捜査に、大きな期待をかけていると いう。 ●「民間人中国大使」でおののく外務省の“次の憶測” (転載同前) 政府が、駐中国大使としては初の民間人登用となる、丹羽宇一郎・元伊藤忠商 事社長の起用に踏み切った。 「外交に国民目線と経済感覚を反映させ、行政に新風を吹き込む」「利害の衝 突や難題処理が微妙なこの時期、専門知識や人脈、中国との交渉経験を持たな い民間人に中国大使を任せるのは国益を危うくする」など賛否が渦巻く中、外 務省内部では「次」の人事に注目が集まっている。 国交正常化後の駐中国大使は初代の小川平四郎氏以来、第12代の宮本雄二氏 までキャリア官僚が独占し、最近の3人はいわゆるチャイナスクール出身。 「専門知識の豊富なチャイナスクール出身者への期待」(関係者)が背景にあ り、これまでの政府が駐中国大使のポストに求めてきたのは、そうした能力で あった。 だが、今回の丹羽氏起用は、岡田克也外相の強い意向に基づくものである。求 める能力は、従来とはおのずと異なろう。 日本にとって最大の貿易相手国の中国について、政府は新成長戦略で「アジア 市場や需要を取り込むことで経済発展のテコとする」と方針を示した。 丹羽氏は伊藤忠社長時代に巨額の不良債権を一括処理して業績をV字回復。中 国での駐在経験はないものの、経営者として対中ビジネスの拡大に取り組んだ 実績は光る。 「日中の経済交流を拡大するため、商社マンらしいスピード感と大胆さを発揮 してほしい、岡田外相が見込んだのは、丹羽氏のそうした経験や人脈だと思わ れます。中国との間には歴史認識や領土など、難しい政治問題が横たわる。 欧米の民主主義とは異なる体制を相手に、一筋縄ではいかない複雑な交渉を強 いられることも考えられ、外務省内ではそうした点を不安視する向きがありま すが、外相は『それを補佐するのが職業外交官の務めだ』と意に介さない様子 です」(関係者) そうした状況を受けてか、外務省内では「次の民間人起用人事」の憶測が強ま っているという。 「次」とは、「駐米大使」である。政治部デスクが語る。 「外務省の中では、次の民間人起用ポストは駐米大使と憶測され、朝日新聞の 船橋洋一主筆が本命として名が流れている。 もともと岡田氏が、キャリア外務官僚の最高ポストと目される駐米大使を外部 から登用しようと何かと画策していることは、外務省内ではよく知られた話。 朝日でワシントン支局が長く、ブルッキングズ研究所の研究員も務めたことの ある船橋氏は、今もワシントンの日本大使館公邸近くに私邸を構え、本人も大 使ポストに意欲を持っているという。 鳩山政権にも近く、『東アジア共同体構想には日米同盟の要素を加えるべきだ』 『普天間の移転は予定通り名護市辺野古に落ち着かせるべき』などと政策提言 していたほどだ」 今回の丹羽氏の人事と並び、政府は民間からもう一人、野村ホールディングス の戸田博史元副社長をギリシャ大使に起用した。 「外務省は、これまで外交機密を盾にした秘密主義、密室性が批判されてきた。 日米安全保障条約や沖縄返還をめぐる日米密約の数々は、その体質の下で何十 年もの間、国民の目から隠し通された。 外交を国民に近づけ、信頼を高めていくためには、岡田外相が主導した密約の 検証、公表にとどまらない徹底した改革が必要で、丹羽、戸田両氏の抜擢はそ の一環とみることもできる」 ジャーナリストはそう解説するが、外交は一般行政のように情報開示の必要性 が高まっては、国益上危険との指摘もある。 いずれにせよ、外務省内部の大使人事情報が流出する背景には、チャイナスク ール出身者をさしおいて民間人を中国大使に抜擢した人事異動の衝撃、外務官 僚ポストの簒奪がもたらす官僚的な不満があるとみるのが自然であろう。 とはいえ、「他の官庁に比べ、上に行くほどポストが豊富になる外務省への同 情は、霞が関ではまったく聞かれない」(関係者)といい、「船橋大使説」も、 結局は“特殊な官庁”である外務省の“特殊さ”を鮮明にするだけでしかなか ったようである。 ◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』のご購読は、本誌がお取 次ぎします。お申し出いただけば、無料で見本誌をお送りいたします。 【お知らせ】 ■ 社内広報サロンに参加しませんか? ナナ総合コミュニケーション研究所(コミ・サポ)では、社内報担当者・社内 広報に携わる方々のための「学び」と「交流」の場・社内広報サロンを、東京 と大阪で定期的に開催しています。 社内報づくりに悩みを抱えながらも、社内に相談できる人がいない、気持ち を共有できる人がいない、他社の情報が知りたい。 そんな方たちが参加され、好評をいただいています。 アドバイザーからヒントも得られるこのサロンに、ぜひ参加してみませんか? ■ 7月大阪、8月東京のテーマ: 「読者を飽きさせない定番企画の作り方」 決算、年頭あいさつ、新入社員紹介など、年間の定番企画や部署紹介、 グループ会社紹介、CSR、コンプライアンスなどの連載企画について、 その企画の展開方法と、「飽きさせない見せ方」について、みなさんで 考えてみませんか? 社内誌として発信するべき重要な情報や伝えたいことはきちんと押えながらも 読者が読みたい、知りたいと思える企画に仕上げるにはどうしたら良いのかを 考えていきます。 <7月大阪・社内広報サロン> 7月29日(木)18:30〜21:00 ● 場所:ハルコラボレーションルーム(大阪市中央区) ● 参加費:2,000円/1人(軽食・飲み物つき) <8月東京・社内広報サロン> 8月20日(金)18:30〜21:00 ● 場所:株式会社ナナ・コーポレート・コミュニケーション(東京都新宿区) ● 参加費:2,000円/1人(軽食・飲み物つき) ************************************** (株)ナナ・コーポレート・コミュニケーション ⇒ http://www.nana-cc.com ナナ総合コミュニケーション研究所 ⇒http://www.commu-suppo.net/ ★お問合せはこちら ⇒furuya@nana-cc.com ************************************** プランナー 古屋 薫 東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビル5F Tel:03-5312-7471 Fax:03-5312-7475 〒160-0022 ************************************** 【本誌おすすめの図書】 ◆人事採用ご担当者向け書籍のご案内 内定者向け研修書籍として、毎年多くの企業が購入している 『新訂 内定したら読む本』 ⇒http://www.nana-cc.com/syoseki/book_b58.html 2002年の初版以来、就活中の人や内定者はもちろん、ビジネスパーソンの “バイブル”として長く愛読されてきた本書が、書き下ろし新章を追加し「改 訂版」として生まれ変わりました! ◆『新訂 内定したら読む本』 〜ビジネスマナーの常識〜 【著者】楢木 望 【価格】定価(本体1500円+税) ⇒http://www.nana-cc.com/syoseki/book_b58.html ◆広報担当者向け書籍のご案内 経営理念の正しい伝え方が学べる 『行きたくなる会社のつくり方』 ⇒http://www.nana-cc.com/syoseki/book_b59.html あなたの会社に「理念」はありますか? 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