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  2011/10/19    No.605   週刊メールジャーナル   読者数10417(前回)
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◆東日本大震災によリ罹災された皆さまに対し心からお見舞い申し上げます。
また、ご家族、職場、地域で、お身内、お知り合いを亡くされた皆さまに衷心
よりお悔やみを申し上げます。



●検察首脳は知っていた?
 陸山会判決の裁判所のパフォーマンス
(会員制経済情報誌『現代産業情報』10月15日号より転載)

小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資
金規正法違反事件で、東京地裁が9月26日に宣告した元私設秘書・石川知裕
衆院議員ら3被告への有罪判決。

その判断と論理構成は弊誌No.677で指摘(本誌10月5日号にて転載)した通
り、「暗黒裁判の幕開け」と表現するにふさわしい出鱈目ぶりであった。

だからこそ、被告たちも弁護人も報道記者たちも、そして現場の検察官たちで
すら、「有罪」という結論と、それを導き出す登石郁郎裁判長の理論に驚いた。
「唖然とした」といったほうが正確だろう。

その中で、一部の人々だけがこの判決に驚かなかった。笠間治雄検事総長ら法
務検察首脳部である。

誰とは特定しないが、検察首脳部のある人物が登石判決を評した言葉が、関係
者の間でまことしやかに、こう伝えられている。

その趣旨は無視できない内容だ。

「調書の件(証拠不採用)は、あちら(裁判所)の面子もあるしね。しかしな
がら、話(判決)は前々から(有罪で)固まっていたんだ。だから大丈夫だと
何度も言っただろう」

審理過程で登石裁判長は検事調書の大半を証拠採用しない決定をした。理由は、
「検察が3被告に強引に心理的圧迫を加え、利益誘導を繰り返した」(証拠不
採用の決定書)からである。

大阪地検特捜部による郵便不正事件厚生労働省ルートの冤罪や、証拠改竄事件
で表面化した検察の「調書至上主義」の弊害を理解し、裁判所は自らの頭で事
件の白黒を判断しようとしているものと誰もが直感した。

だが、検事調書の大半を不採用とした段階で、元秘書ら3被告の有罪を積極認
定する証拠は消えた。

不採用決定は、すなわち推定無罪。
裁判所が3被告に有利な判断を下そうとしていると、想像された。
常識的な判断であれば、普通はそうなる。

しかし、判決はまったく違った。有罪判決の根拠は、検察主張の引き写しであ
る。

検事調書の証拠能力を否定しながら、その内容を都合よくつなぎ合わせて推論
に推論を重ねた有罪認定。

法曹界関係者が真面目な表情で「これでは暗黒裁判そのもの」と憂える代物と
なった。

問題は、登石裁判長のこうした論理構成を、検察首脳が早くから知っていたか
のような言動である。

司法問題に詳しいジャーナリストは、こう指摘するのだ。

「笠間総長らの言動は、検察内部に徐々に広まりつつあります。当然、波紋と
憶測を呼びます。検察首脳部は、『脅して調書をまくような検察とは違う。裁
判所は自立して証拠を分析して事件を裁いている』という自己主張をしたがっ
ていることを知り、調書不採用というパフォーマンスに協力したのではないか、
と。司法の信頼を揺るがす由々しき憶測です」

検察に“支配”されていたといっても過言でない日本の刑事司法の公正化は、
裁判所の独善化ではない。

推定無罪の刑事原則にのっとり、証拠に照らして判断してゆく勇気こそが、公
正な司法を実現するのだ。

推論が入り込む余地はない。

日本の誇るべき精密司法の観点からみれば、採用された証拠からは、元秘書3
被告の有罪を引き出す筋道は見当たらない。

法律家としての良心を有する上級審であれば、登石判決は間違いなく見直され
るであろう。

だが、検察の中には、この判決をもって「禊は済んだ。疑獄捜査解禁のお墨付
きをもらった」と受け止める向きがあるという。

判決のいかがわしさを検察自ら問題視できないようであれば、強大な国家捜査
権を行使する資格はないと言っておきたい。




●「陸山会公判」で小沢バッシングを続けるマスコミが日本を潰す!
(転載同前)

陸山会事件は、「秘書公判」を経て「小沢公判」に移った。

またマスコミは、「3人の秘書が有罪になったのだから、説明責任を果たせ」
「小沢事務所の東北利権の存在が明らかになった」と、小沢バッシングを始め
ている。

これが一過性ならいいが、最初の西松事件での大久保隆規秘書の逮捕から2年
半も経つのだから、いいかげんウンザリする。

読まされる読者、見せられる視聴者も、とうに飽きているのに、「司法の判断
がすべて」と、考えるマスコミは攻撃を止めない。

今、報ずべきが「小沢公判」でないのは明らかだ。

福島原発事故は徐染を含めて解決しておらず、財源を含めた東北復興問題もあ
る。

ギリシャ危機は、ユーロはもちろん世界恐慌に発展する危険性を秘め、アメリ
カの足元は定まらず、中国など世界経済を牽引する新興国の成長にも陰りが見
え始めている。

10月12日には、「年金支給開始70歳」と報じられた。

国民は老後の生活に不安をつのらせ、政治が力強く財政を再建、経済を牽引す
るリーダーシップを発揮しないから、庶民は消費せずに溜め込み、デフレは進
行する一方だ。

そうした中、2年半にわたって報じられた陸山会事件に、何の意味があったの
か。

政治資金規正法違反の記述があったのは事実である。だが、修正で済むのに、
それを刑事事件化したのは「反霞が関」の民主党を法務・検察が嫌い、

中でも田中角栄以来の「政治はカネ、カネは力」の論理を引っ提げた小沢一郎
氏を特捜部が嫌ったという、すこぶる“内向き”の理屈だった。

その“検察の歪み”は、冤罪を引き起こした大阪地検特捜部の特捜部長、副部
長、主任検事の三人を裁いている大阪地検事件で明らかとなっており、

大阪が「村木厚子狙い」で無理したのと同様、東京は「小沢一郎狙い」で無理
を重ね、

その反省から笠間治雄検事総長は、自前の捜査をなるべくさせず、取り調べの
完全可視化を視野に入れた検察捜査の改革に乗り出している。

つまり、「小沢一郎をターゲットにしたシナリオ捜査」は、特捜検察の“事情
”で始まり、それが失敗であったことは、二回の不起訴で証明されている。

「法務・検察」としても、それを認めているから改革に乗り出した。

検察審査会の判断で強制起訴、小沢氏が被告となって公判が始まるのは、制度
改革で決まったことなので仕方ないが、

既に、結論が出ている問題を、芸能スキャンダルのように興味本位で味付けし、
延々と報道するのは時間の無駄でしかない。

「国会での説明責任」というが、質問した記者は「三権分立を君はどう考えて
いるのか!」と、小沢氏に一喝されて反論できなかった。

なにより、小沢氏は説明が二転三転したという“弱み”はあるものの、記者会
見などを通じて、何度も、最も問題とされている「4億円の原資」を説明して
いる。

4億円は、小沢氏がいうように「私のカネ」であり、その4億円をもとに「陸
山会」の名義で定期預金を組み、預金を担保に融資を受けて「陸山会」に転貸
した。

「4億円が手元にあるのはおかしい」というのが、マスコミのいう“庶民”の
論理だが、小沢氏は父親から遺産を受け継ぎ、夫人は生家の福田組の大株主で
資産も豊富。庶民感覚では捉えられない資産家なのである。

「東北談合を仕切る利権屋」という検察の“見立て”も、小沢捜査の一因だっ
たが、東北には加藤紘一、三塚博という大物政治家がいて、小沢氏が一手に仕
切れる状況になかった。

それもまた検察の得意な情報操作で、マスコミはそれに乗せられただけだ。

2年半は長く、ここで述べたことは、意識ある国民にとって周知の事実として
認識されている。

ところが、マスコミはいまだに「疑惑の政治家」として報じ、政治を停滞させ、
「眼前の危機」に政治を向かわせない。

それは「陸山会事件」以上に罪深いことなのだが、彼らはそれに気付いておら
ず、それが日本を凋落させる一大要因でもある。

◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』のご購読は、本誌がお取
次ぎします。お申し出いただけば、見本誌を無料でお送りいたします。



【ナナ総合コミュニケーション研究所からのお知らせ】



■第10回社内誌企画コンペティション表彰式&イベントを開催します■

開催日:11月29日(火)
会場:東海大学校友会館(東京・虎ノ門・霞が関ビル)

社内誌個別相談会や第10回記念特別講演、ゴールド企画賞受賞企業に
よる事例発表、社内報担当者のミニ交流会などを予定しております。

○プログラム(仮)
・10:00〜12:00 第一部 「社内誌なんでも」個別相談会
・13:20〜16:20 第二部 第10回社内誌企画コンペティション表彰式&イベ
ント
・16:20〜17:40 ミニ交流会

詳しい内容は今月中旬よりコミ・サポネットでお知らせします。
コンペ参加企業様だけでなく、一般の方も参加することができますので、
ぜひご参加ください。(お申し込みは今月中旬以降コミ・サポネットで)
⇒http://www.commu-suppo.net


■「社内広報サロン」を開催します■

社内広報サロン 10月28日(金)
テーマ「失敗しない写真の撮り方、見せ方&交流会」

社内報編集者になって写真を撮る機会が増えた方も多いと思いますが、撮った
けれど頭が切れてしまった、にこやかな写真にならなかったなど、思い通りに
撮れないと感じている方も少なくないでしょう。プロのカメラマンに来ていた
だき、「失敗しない写真の撮り方のコツ」や、「写真をどのようにトリミング
して見せたらいいか」、アドバイスをいただきます。また、実際に写真を撮っ
てみる予定です。ぜひご参加ください。

時間:18:30〜21:00
開催場所:ナナ総合コミュニケーション研究所
   新宿区新宿1-26-6 加藤ビルディング5F
参加費:2,000円/1名 募集人数:15名(先着順)

お問い合わせ・お申し込みは
⇒http://www.commu-suppo.net

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株式会社ナナ・コーポレート・コミュニケーション
ナナ総合コミュニケーション研究所
富加見(ふかみ) 智子
電話:03-5312-7471 FAX:03-5312-7475
E-mail:fukami@nana-cc.com
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 週刊メールジャーナル 2011年10月19日  第605号(水曜日発行)
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    編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社
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