島村宣伸予算委員長
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。原口一博君。
原口一博委員
おはようございます。民主党の原口一博でございます。
今回、諸般の問題について、その予算関係でご質問を各大臣にさせていただきたいと思います。
まず、民主主義を守り、はぐくむための諸課題について、お尋ねを申し上げます。
(中略)
民主主義が正しく機能するためには、国会の運営についても私たちは一定のルールに則ってやらなければならない。
今日、ここにビデオを持ってまいりました。皆さんもご覧になった方がおありになるかと思いますが、これは先日の厚生常任委員会の採決、敢えて強行採決と申しますが、その時の絵でございます。
大変な混乱でございました。短い時間で、国民生活にかかわる問題を採決する、これは議長裁定が出ましたから、その中身について私が申し上げるつもりは今日はございません。
しかし、官房長官にお尋ねをしたいのは、この中に何が写っているかということです。
本来は中立であるべき委員部の職員が国会議員の前に出て、そして、立って下さい、座って下さい、そういうことをやっているじゃありませんか。これは、国会が始まって以来のことですよ。こんなことが許されていいんでしょうか。
この方は、この方々かも分からないが、厚生委員会の委員部の職員ではないじゃないですか。私は、個人の攻撃をしているんじゃありません。そうではなくて、これが組織ぐるみで行われているとすると絶対に許せないということであります。
官房長官、これは例えてみれば、パ・リーグにいる審判がセ・リーグに来て一塁を守っていたようなものなんです。そしてここには与党の代議士の皆さんが、その方のコンダクション(指揮)に合わせて立ったり座ったりしている。恐らく、この人が座る、そうするとみんなが座る、立つ。
(ヤジに対して)あなた、そんなことをおっしゃっていますが、これをご覧になりましたか。国会が本当に機能するためには、私はこのことについて官房長官が、政府を預かるお立場としてどのようにお考えなのか、まず、御所見をお伺いしたい。
青木幹雄官房長官
お答えをいたします。
厚生委員会の採決の際にご指摘のような事実があったかどうか、私は現場に居たわけではございませんので、コメントすることは差し控えたいと思いますが、いずれにせよ、委員部においては、国家公務員として公正中立な事務の運営を行うことが当然のことだ、そういうふうに認識をいたしております。
原口委員
本来、こういうことは、国会の法律に想定されていないことなんですよ。想定されていることだったら想定する委員会で言いますよ。しかし、全くあってはならないようなことが起こっている。
今おっしゃったように、衆議院事務局の事務分掌規程、この中にもきっちり書いてありますし、それからもう一つ、国会職員法第17条、
「国会職員は、国会の事務に従事するに当たり、公正不偏、誠実にその職務を尽くし、以て国民全体に奉仕することを本分とする。」
当たり前のことが書いてある。
私は、これがその方だけでやっているんだったらここで問題にしませんよ。事務総長に問いただせばいいわけだから。しかし、与党ぐるみで、巨大な与党の皆さんが一緒になってなさっているのか、そうでないのか、ぜひ、これはちゃんと明らかにしなければならないと私は思っております。
官房長官。もし、与党の方から委員部の方にこういうお願いがあって、そしてこういうことが起こったとすれば、それはどういう責任をおとりになるんでしょうか。そんなことは絶対にないとおっしゃるんでしょうか。お尋ねいたします。
青木官房長官
仮定の問題についてお答えする必要はないと考えておりますが、私は、そのようなことは絶対ないと信じております。
原口委員
「絶対ない」ということでございましたが、私の調査では、そうではございません。「ない」と信じているということですか。絶対ないということですか。私は、これは調査をすべきだと思います。
民主主義の基本であるこの国会。その全ての委員会の運営が、審判が加わってくれば、もうこれでは運営にならない、採決にもならないわけです。
私は、委員長にお願いをします。これは与党でも野党でもないんです。国会全体の権威の問題でございますから、速やかにこの問題について調査をして(与党議員が騒ぎ出す)……委員長、済みませんが、少し静かに。
島村委員長
ご静粛に願います。
原口委員
この問題について速やかに調査をして、そしてこれは予算審議の前提になるというふうに思いますので、理事会でご協議を願いたい。
24時間以内にあるいは速やかに、私たちにきっちりとした答えをいただきたいと思うのですが、委員長、いかがでしょう。
島村委員長
ただいまの件につきましては、委員会の運営全般に関わることでありますので、私から議院運営委員長に伝えておくことと致したいと存じますが、よろしゅうございますか。
原口委員
いま非常に公正な御判断をいただきました。ぜひ、このビデオをその席でご覧になって下さい。そうしたら、私が言っていることの重大さがお分かり頂けるというふうに思います。
私は、あくまで申し上げます。個人を攻撃しているんじゃないんです。しかし、巨大な圧力に対して国会が果たしてきっちり機能しているか、あるいは民主的に運営されているか、これは憲法の99条、憲法の尊重擁護義務からしても当然のことであるというふうに思います。(以下略)